満月の夜。
洗濯物を干しにベランダに出る。あ、目下、目と鼻の先で工事中に付き、昼間は干しにくいので、夜干して、朝、工事が始まる直前に取り込む日々です。
ベランダから見上げた空には、半分雲に隠れたお月様。雲が虹色に光って、美しい。
追加で手洗いしたものを角型ハンガーに吊っていたら、ふっと手元が明るくなる。振り仰ぐと、雲から離れてぽっかり満月。
これだけ周りに明かりがあるのに、くっきり月明かりを感じて心が踊る。しばし、お月見。
明かりの少なかった古(いにしえ)の人なら、もっと心が踊ったことだろうな。かぐや姫の物語が生まれた時代の豊かさを思う。