改めて、ピアノって良い楽器だなぁと思う。もともとの名称がピアノフォルテであることを実感する。
私が、自分の舞台の音として生ピアノにこだわるのは、打楽器であり弦楽器であることだったり、楽器そのものが舞台の一部になることだったり、それ故に奏者が演者の妨げにならないことだったり。
アコースティックにこだわるのは、電源が無くても出来る状態でいたいから。これは、1995年の震災の時からの思い。
場合によっては電子ピアノやキーボードで、となることはあるが、あくまで基本はピアノ。だから、ほかの楽器の音が出せるとしても、使わない。あくまで、ピアノの音。
さて、月末に参加するまつもと演劇祭は、当初ピアノの予定だったのだが、諸般の事情で使えなくなり、キーボードでの参加となる。
さと子さんとの稽古で、どうしても、強弱の関係で、ピアノの時のような効果が出せない部分があるなと四苦八苦。う〜んう〜んと二人で悩んであれこれ試して、ひとつの方法にたどり着く。
うん、たどり着いたよ。いや、もう、たどりついて良かった。一時はどうなる事かと……
そんなこんなで、キーボード演奏版『セロ弾きのゴーシュ』のお披露目となる「まつもと演劇祭」まで、あと少し。