川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

おぜんざいと粕汁と

 昨日の鏡開きは……小さな手のひらサイズのお鏡、見た目にはあまりひびも広がらず、いい感じと思っていたのだが、いざ上のお餅をのけたらびっくり。上下のお餅の接している部分が、今まで見たことないくらいに、びっしり緑のカビ。もわって感じで、正直、ちょっと引きましたがな。
 そこから中にぎゅぎゅ〜っと入り込んでいて、こうなるともともと小さいだけに、救ってやれるところ無し。涙を呑んで、手を合わせて処分いたしました。
 と言うことで、おぜんざいには、先日の相方の実家への帰省の際に買って帰った大野のお餅を投入。美味しくいただきました。

 さて、来るぞ来るぞ寒波が来るぞ、と脅されると、やっぱりこれですな。土曜日は稽古で留守にするし、お鍋にたっぷり、粕汁でございます。

 お正月用に買った金時人参がまだ残っていたのが嬉しい。粕汁の白と、いいコントラスト。里芋は、もちろん、大野の里芋。酒粕も、大野の花垣の酒粕。うふふ。
 粕汁をこさえると、『みをつくし料理帖』を読みたくなる。第1巻の最後「夜半の梅ーほっこり酒粕汁」。追い詰められた状況から、それでも立ち上がった主人公が大きな決意とともにこさえる粕汁。初詣の人々を狙って出した屋台店。粕汁を知らない江戸の人々が、「こいつは旨い」と次々にやってくる。ああ、そのシチュエーションの粕汁は、たまんないだろうなぁと、何度読んでも、あったかい気持ちになる。

 旭日昇天さま 感謝


 食後にちょっと甘いもの。これも帰省の際に買った福井のお菓子「雪がわら」。昆布に砂糖をまぶしたもの。味も好きなんだけれど、この名前の通りの瓦っぽさ。出した時のカラカラと言う音がなんとも心地良いのです。