川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

木ノ下大○○!


 木ノ下大サーカス!ではなく、木ノ下大歌舞伎を観に、昨日は京都は春秋座へ。
 通し狂言東海道四谷怪談」。
 11時開演、休憩二回でトータル約6時間。歌舞伎小屋じゃないから客席での飲食出来ないのは残念ね。休憩時間に慌ただしく、買ったパンを。春秋座は京都造形芸術大学にある劇場。う〜む、さすがだわ、お洒落カフェ。ええ、もう、我が母校では足元にも及びませんな。と、そこで美味しそうなパンを購入いたしましたとさ。

 いやぁ、面白かった。原文で語る部分と現代語で語る部分が混ざっていて、その入れ替わりが面白い。動きも、そう。今どきの若者で描かれているかと思えば、だんまりでの動きは、歌舞伎。楽しそうだなぁ。
「やっぱり、歌舞伎をやりたくなるんやろな」とは、旦那。うん、判る。若い頃より、歌舞伎の面白さ、長く人を惹きつけてきた魅力、その強さを感じる。
 花組芝居も好きだけど、それとはまた違う切り口で、現代の歌舞伎。
 伊右衛門の「はぁ?マジうぜぇ」が頭から離れませんわ。それにしても、直助が切ない。愚かだし、ひどい奴だけど、お袖さんへの思いは純愛だよなぁ。
 島田曜蔵さんが降板との情報を前日にサイトで知ったのだが、パンフ見て、ああ宅悦役やったんですね。リハ中の怪我って、うわぁ。舞台セット見て、落ちはったんかなぁと胸が痛む。……いや、もう、過去に本番直前に飛び降りる練習していて失敗したことがある身としては……
 ていうか、宅悦?それ、四谷怪談の中では、出番の多い役ですよね。代役って大変やん……と思ったら、なるほどね、堂々と台本を持ちながら。それが気にならないって言うのが、お見事。夏目慎也さんに拍手。
 とは言え、両手を使うために本を持てないところもあるわけで……すかさず他の役者が黒衣の頭巾を付けてすすすっと登場。そこのやりとりでひと笑い取ってるし。大変!を逆手に取って、ちゃんと生かす。
 こう言うことが出来るのって、役者に力がないと出来ないよなぁ。でも、島田曜蔵さんの宅悦も、見たかったなぁ。色々想像してしまいます。
 終演後は西田夏奈子嬢へ挨拶に。この人は、もう、一幕での地獄宿の女でコメディエンヌっぷりを発揮したと思ったら、二幕での伊藤家のお弓さんではきりりっとしたところを見せてくれます。さすが。
 で、この公演、実は岡野康弘さんも出てらっしゃるわけで、楽屋で夏奈子さんを待つ間に、お声掛け。ふむ、出演している役者さん二人と、詩の場で繋がってるってのが面白いわ。

えびぞり子 on Twitter: "木ノ下歌舞伎「東海道四谷怪談-通し上演-」昨日の京都春秋座公演は、客席ぎっしりのお客様が六時間の作品を凄い集中力で見届けてくださいました。拍手の力強さ温かさに流石の私も涙が。東京は26日から。21人の出演者で最高の芝居をしたいです。… "

 帰りは、すぐ近くに天下一品の総本店があると聞き、行ってみました。天一の、こってりな牛すじ2倍ラーメンをがっつり。ご馳走様でした。


 バス停に向かっていたら、岡野さんをはじめとした一団が……これから天一とのこと……え?お店満席でしたけど、その人数?ちょっと気になりつつ、帰路に就いたのでありました。
 帰宅して、大河ドラマ見て、昨日見られなかった「みをつくし料理帖」を見て、ああ、もう、色んな意味でお腹いっぱいでございます。