川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

偲ぶ会

 17日、夜。
 今回の東京滞在のラストミッションは、先日亡くなられた千賀ゆう子さんを偲ぶ会。
 5月の長楽寺で建礼門院を拝見しているだけに、まだ、どこか実感しきれない。ずっとは無理でも、まだもう少し、死ぬ死ぬ詐欺を続けてくれやしないかと思っていたのだけれど。
 近くにいると、少々めんどうなところもある人。実際、色々不調を抱えた時期に、しんどくて、お稽古からは距離を取ったりもした。でも、女優として、語り手としての魅力は半端ないわけで、公演を観ると、やっぱり凄いなと毎度思わされ。
 悔しいのは、一度もお茶祭りを観ていただけなかったこと。
 偲ぶ会は、久しぶりな人、会ったばかりの人、はじめましての人……
 そもそも、バブル時代の関西小劇場育ちの人間には、早稲田小劇場って、歴史、なんですよ。
 これは、日曜日に赤井さんにも話したけれど。関東に引っ越さなかったら、早稲田小劇場は歴史のままだったろうな。寺山修二も遠い存在。だから、岸田理生作品だって……
 千賀さんとの出会いが無かったら、リオフェスに出る事もなかったんだな。
 古典の語りの面白さも、体感させてもらった訳で、関東在住時の大きな出会いのひとつであったと、改めて思うのでした。合掌。