青年座スタジオ公演「白雲を望む」を観に行く。
第2劇場の先輩、霜さんの作品。大阪から座長も来ると言う。じゃあ、他にも関東在住のもと劇団員が来てたりするのかな、と相方と出掛ける。
はい、やはり。
と言うことで、座長は新幹線までの時間、霜さんは打ち上げまでの時間、他に来ていたこれまた劇団員夫婦と軽く飲みながら喋りまくり。
芝居見て、面白かったところ、疑問点、自分にとっては納得できなかったところも、直接作者にぶつけられると言うのは、なかなか無い機会。直接ぶつけられるとしても、やはり、普通は多少の遠慮なり配慮がある訳で……、馬鹿話も含め、思い出話も含め、好きに喋ることが出来るのは、共に過ごした時間の濃さ、なのかなぁ。先輩と言えど、遠慮はありません……無さすぎか?
気を付けないと、この人たちと居ると、つい油断して飲み過ぎる。大阪で2劇の集まりに顔を出すと若い劇団員もいるのだけれど、こっちでOB会的なものになると、なぜか、私が一番後輩と言う立場になってしまう。で、そうなると相方も居るからなぁ。油断して羽目を外しがち。
とは言え、今日の場合は夕方。深酒はせずに済みました。なごやかに帰宅。
芝居は、幕末〜明治維新。逃げの小五郎こと桂小五郎(木戸孝允)を軸に描く、群像劇。新劇の俳優さんにとって、小劇場的シーンはどうなのかな。間合いが難しいのかな。と思ったが、もしかしてこれは、東と西の違いなのかも、とも思う。
一幕で、岡田以蔵や女性が演じる沖田総司が出て来るのは、ちょっと、サービスっぽくも感じる。
一ベル二ベルがゴーンと鐘の音。二幕ではリンゴ〜ンと教会の鐘が鳴って舞台は遣欧使節団と言うのは、好み。休憩前の台詞が「休みなはれ」。うん、判りやすい。
それにしても、時代物の女性って、男性に都合よくかっこいいよね。と、帰りに旦那に呟く。女将が素敵だったのです。キリリと美しく逞しく、男たちをしっかりと守っている。肝の座り方が心地よかったのでした。
駅からの帰り道。坂道の角を曲がり、目の前が開けた途端、うわぁ、と足が止まる。大きな大きなお月様。
おお!と言って旦那も足を止め、一緒にカメラを出して撮り始める。こういう時に、一緒に足を止めてくれる人で良かった。「ああ、すごいね」とだけ言ってスタスタ歩いて行ってしまう人でなくて良かったなぁ。
通りがかった人もつられて、うわぁと言いながら、立ち止まったり、携帯、スマホを構えだすのが可笑しかったです。