川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ゆっくり進行

 さて、ちょっと出遅れた感はあるが、今週中にチラシが出来る。置きチラシは、小さい劇場は続けてくれている。ありがたい。が、この発送作業が……個人へのご案内も……ひとり企画は、これがちと大変。公演のための資料も読んで、稽古して構成も考えないと……制作・台本・演出・役者……ひとり企画。
 走り出してから、なんでこんな大変なことやってるんだ?となるのは毎度のこと。私の後ろに道はない。もう、引き返せませんのよ。

 

f:id:ochamatsuri:20210417225731j:plain

 少し前に読んだ本。柳美里さんの『JR上野駅公園口』。
 読んだのは、3月。読みやすくて、その気になればすぐ読み終わりそうだけれど(実際、夫は中一日で読み終わっていた)、読み始めて、これは丁寧に読まなければいけないと感じ、意図的にゆっくり、ゆっくり、噛み締めるように読んだ。
あまりにも、うまく行かない人生。つらい話が続くのに、読んでいる間、ずっと風がふわ~っと吹いている感じがして、どこか透き通った感じがするのは、この主人公の設定のせいか。
 3月に読むべき作品であったな。
情景が目に浮かぶくらいに、上野駅公園口界隈にはよく出掛けていたんだなぁと気付く。そんな、懐かしさも感じたり。
 読み終わった夫と、あれこれ思い巡らしながら語り合うひと時。