川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

石と石と石と……

 実は、上野ではもう一ヶ所。
 「石の世界と宮沢賢治」@国立科学博物館

 ちょうど、4月の公演の中で、宮沢賢治の地質学への造詣の深さと言う話をした所なので、これも楽しい繋がり。賢治の作品の言葉と実際の石が並べられ、なかなかマニアックに楽しい。お茶祭り企画公演で、さと子さんの写真に賢治の言葉を添えて展示、と言うのをしているので、この展示の仕方には通じるものを感じ、わくわくしたのでした。

 フラッシュたかなければ撮影可。きゃあきゃあ言いながら、水晶とか宝石類のキラキラしたのを撮影している若者一団を背に、マニアックな世界を堪能。


 チラシに書かれていましたが、賢治作品には植物の名称は330種類以上、動物の名前は150種類以上(鳥は50種類以上と言う話を先日の公演でしました)、地学関連の用語は250種類ほど。いやはや。賢治もマニアックだが、数える人もマニアックと言えましょうな。マニア心をくすぐる賢治さんです。

 賢治の蔵書が紹介されているコーナーもあり、そうか、賢治はアリスも読んでいたか。オリバー・ツイストも。ふむ。
 公演でも触れた、『十力の金剛石』や『楢ノ木大学士の野宿』の解説もありました。でも何より、「東京帝国大学校地質学教室行」と言う札を付けた、ベゴ石さん(『気のいい火山弾』)がいた事。この物語は、シンプルに語りでやりたいな。
 しかし、何だろう。マニア心をくすぐるんだろうかね。公演で参考にしたのは『宮沢賢治 鳥の世界』と言う本だったが、『賢治と鉱物』や『宮澤賢治地学用語辞典』なんてのもあるんだ。はい、買っちゃいましたよ『賢治と鉱物』。サブタイトルが「文系のための鉱物学入門」。美しい石の写真にときめきます。そう言えば、古代史に惹かれたきっかけの一つが、歴史漫画に載っていた黒曜石の石器の写真だったっけ。