そのままではなく、マクベスをもとにした、くるみざわしんさんの作。
なるほど、確かに、魔女もマクベス夫人にも名前が無い。すべて、魔女の、女の所為にして、女になすりつけている。だから、そのままでは上演できないと言う主旨での改作と言うのが、面白い。
女たちの、奪われた悲しみ・怒りが時に切なく、時に激しく、時に滑稽に描かれる。いや、何より滑稽なのは男たち。皆滑稽で、どこか子供で、道化に見える。
確か、シェークスピアの時代はすべて男性が演じていたのではなかったっけ?それを女たちが演じる。そこもまた、ポイントか。
しかし、これ、やっぱり英世さんの『楽屋』と続けてみたかったなぁ。どうにも時間の調整がつかなくて、配信観劇をチョイスに。あの『楽屋』でのマクベス夫人のセリフとの合わせ技で観たかったわ。