川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

消えなさいローラ

 行ってきました。『ガラスの動物園』と『消えなさいローラ』の贅沢な二本立て。見切れ席でなんとかチケットゲットでした。
 過去に見た『ガラスの動物園』と印象が違うのは、「ローラ」の造形かな。観終わって残る印象も違う。以前観たものは、もっと、鬱々とした気分や寂しさ、このあとローラはどうなってしまうのだろうと言う不安が残ったのだが、今日のは、ローラはこの一日の楽しい思い出を反芻しながらなんだかんだで生きて行ってそうな気がしたのでした。
 後日譚と言うべき別役実『消えなさいローラ』は、コロナ禍の配信で観ていたのだけれど、そこから更に印象が変わっていた。これは、二本立てにすることで、後日譚としての在り方が明確になったからかもしれない。
そして、音楽。楽師のお三方が役割を持っていて、ちょこちょこと舞台に絡んでくる。こう言う演出は、ほんと、好みです。

   

 終演後、ベース担当で音楽監督の川本悠自さんにお会いして、最後のシーンで感じたことが間違ってなかったことが確認できました。
 あ、川本さん、ブログで今回の劇中音楽ノートを書いてらっしゃいます。
 それにしても、渡辺えりさんのパワーよ。こう言う方が前にいらっしゃると、年齢を言い訳にしちゃあいかんなぁと改めて思うのでした。
 しかし、さすがに昨夜のKSJランナーズアップマッチでメンタルもフィジカルも、かなり疲労していたようです。
 なので、12時からの長時間観劇はいささかヘビーでした。見切れ席は舞台間近の前から2列目。見切れと言うほど見にくいわけではなかったのですが、少々首に来ましたね。でも、楽師さん目の前で、これもなかなかよろしゅうございました。