川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

触れる、展示

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 秋のある日、私はどこに来てるでしょう。

 

 はい、出掛けた先は、万博記念公園です。みんぱく国立民族学博物館です。
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 常設の前に、まずは特別展「ユニバーサル・ミュージアム―― さわる!“触”の大博覧会」を堪能。
 触ると言う行為が避けるべきことのように言われる今、あえてこのテーマで開催する。もう、その姿勢だけでも頭が下がりますよ。
 とにかく、触る展示。だから、コーナーごとに消毒スプレーやシートが設置されている。
 立体地図や彫刻作品などに触れながら進む。これは、やっぱり誰かと来て会話しながらが良かったな。感じたこと、疑問も納得も、誰かと言葉を交わしたい。そんな気持ちが猛烈に湧いてくる。
 テンションが上がったのは2階。「歴史に触る」。前方後円墳の窪みに身を横たえる。なんだこのフィット感。
 そして、なるほど確かに、考古学は触れる学問だと思う。土器片を組み合わせるときの感覚も、土を削っていく感覚も、手で触れる感覚。う~む。
 音具のコーナーも、誰かといた方が楽しいわね。
 絵本のコーナーは、もう、ずっと遊んでいたい。
 触る挿絵の本は、小川未明の「野ばら」と「山之口獏詩選」って、もうドキドキする。去年の茶淹さんでの朗読茶会でやった作品と、読んでみる会で取り上げた作品。
 なんだかんだで楽しんで、あ、時間が~と、慌てて常設展示場へ。企画展と、常設展は自分の好きなコーナーをチョイスしながら。でもってミュージアムショップ。あっという間に閉館時間でございました。
 
 
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ああ、そうなるよね。ここの当番が回ってくるのが楽しみだったな。

 

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 今回気に入ったのと、毎回、挨拶に行ってしまうお気に入りのガネーシャ

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 お尻と、頭の上の子が可愛い。

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ニャウユレンバ。これも必ず会いに来てしまう。映像も好き。
 
 写真は、常設展ばっかりやな。
 エネルギーチャージ。
 やっぱり、祭りなんだな、私の求める物は。人が見えないものに姿を与え、演じ、それを共通認識とする。
 ここに来ると、民族、人種、宗教……諸々の違いってなんだろうと思う。根本で人が求めるもの、見えないものに与える姿は、驚くほど似ている。

言葉

 今日、父と喋っていて出てきた言葉、メモ。
「どれあい」「股火鉢」。
 死語?半死半生語?
 さて、ポッキー&プリッツの日である。学童のおやつはポッキーまつり。色んな種類のポッキーとプリッツと……あの~、ロッテのスパイが混じってますよ~(笑)
 今夜は鮭かなぁ。はい、鮭の日でもあります。
 サーモン味のプリッツは……ないな。
 
 そうそう、昨日は「声を出して読んでみる会」。今月のテキストは、『吾輩は猫である』の冒頭。先月の『夢十夜』に続いての夏目漱石
 この人、冒頭文の天才だな、と言う思いがあり、あと、あの調子の良い語りを味わってもらいたい思いと。
 詩は八木重吉をチョイス。秋の詩、ないかなぁと探していたら彼の詩集『秋の瞳』から何編か紹介している人がいて、改めて青空文庫でチェック。基本が短詩。4編選んだけど、特に、これが好き。
~~~~~~。
草の 実   八木重吉
実!
ひとつぶの あさがほの 実
さぶしいだらうな、実よ
あ おまへは わたしぢやなかつたのかえ
~~~~~~~
この、ラスト一行が、たまらんのです。

屋上の詩人

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せっかくだから、撮っていただいた中からいくつか。
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小さい子がお母さんと並んで聴いて下さった時間もあり、なんとも良き半日でした。
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宗教、ではない。UFOは呼んでるかもしれない(笑)

 

マクベスー釜と剣ー

 エイチエムピー・シアターカンパニーの「マクベスー釜と剣ー」を観る@アイホール
 そのままではなく、マクベスをもとにした、くるみざわしんさんの作。
 なるほど、確かに、魔女もマクベス夫人にも名前が無い。すべて、魔女の、女の所為にして、女になすりつけている。だから、そのままでは上演できないと言う主旨での改作と言うのが、面白い。
 女たちの、奪われた悲しみ・怒りが時に切なく、時に激しく、時に滑稽に描かれる。いや、何より滑稽なのは男たち。皆滑稽で、どこか子供で、道化に見える。
 確か、シェークスピアの時代はすべて男性が演じていたのではなかったっけ?それを女たちが演じる。そこもまた、ポイントか。
 しかし、これ、やっぱり英世さんの『楽屋』と続けてみたかったなぁ。どうにも時間の調整がつかなくて、配信観劇をチョイスに。あの『楽屋』でのマクベス夫人のセリフとの合わせ技で観たかったわ。

空を聴く、空を見上げる

 なんかグォングォン。14運用に切り替わったわね。こうなると、離陸した飛行機が近いところを飛んでいくので、音が響きます。楽しめるレベルで響く、この立地。

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 そして夕刻。屋上から空を見上げ続けた翌日、ベランダからの空。

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宝塚現代美術てん・てんにて、朗読詩人

ハロ~、ハロ

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 友金アパート屋上。伊佐地恵子さんの展示、空を見上げる。ハロの出現でテンション上がりました。
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 詩を聴いて下さる方がいるかしら?と思っていたけれど、コラボしている理由とかを説明すると「じゃあ」と聴いて下さり、他のも聴いて下さったり。実は30編くらいピックアップして持っていき、タイトル並べたメニュー表作って、リクエストにお応えすると言う形にしてました。1時くらいに着いて、5時頃まで、なんだかんだで、持ってきた公演チラシがなくなるくらいの人たちに聴いていただけたのでした。ありがたや。
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 快くコラボを受け入れてくださった伊佐地さんに、心から感謝なのです。
 朗読中写真は、後日の日記で。……自分では撮れないので。
⇒11/10日記に、写真掲載

https://ochamatsuri.hatenablog.com/archive/2021/11/10


【詠んだ作品】


「そらあります」「出会い」「似ているもの」「みにくい白鳥の子」「蜘蛛の意図」「人生ゲーム」「余白」「戦場」「秘密基地」「てっぺんのそうべえ」「たこ」「美味しい目玉焼きの作り方」「放尿権」「人生双六」「レビーの正体」「生まれた」「笑え」「THE BIG ISSUE」「コロナ妄想」
おう、振り返ってみたら19編。
「そらあります」は何回詠んだんだろう。「憂鬱な気分は空の青にとけ」と言うフレーズを気持ちよく空にとかしながら詠むことが出来ました。

自作の詩だと知って驚かれたりもしました。
こう言う世界があるのよん、と知っていただけたなら嬉しいのです。

 

友金アパート

カレー
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友金アパートは、一階がインド料理屋さん。上の階は普段使われてなくて、このアートイベントの時だけオープンされてるようです。屋上にダクトが出てるので、時々、めっちゃいい香り(笑)
 終わってイカロスの森に行く前に、せっかくだからカレー。ダルカレー。焼きたてのナンとともに。
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美味しかった~。好み。メニューも素敵。
展示
 

 友金アパートさんでの展示あれこれ。

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 屋上になぜシュレッダー屑があるのかと思ったら、ここでひとしきり遊んだ人にくっついて上がってきてたのね。はい、大人一人で遊んできました。

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ピーター・ブルックが頭に浮かんでしまった。

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現代美術てん・てん

 全部は廻れなかったけど。楽しいイベントだなぁ。ギャラリーとかならともかく、友金アパートの展示なんて、普通なら足を踏み込みにくいのに、スタンプラリー開催で、景品引換場所にもなってるから、親子連れの姿も。

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 説明のないもの、体感して自分で考える。そんな美術の体験をするって大事だなぁと思うのですよ。

 

11/6(土)宝塚にて詩を詠んでます

 11/6(土)宝塚に空を見上げに来ませんか?
「宝塚現代美術てん・てん」友金アパートの屋上、伊佐地恵子さんの展示です。ここで、11/6(土)午後、詩を詠ませていただきます。


 秋になると詠みたくなる「そらあります」。この展示と合いそうだな~と言うことで、お邪魔させていただくことになりました。
「そらあります」以外にもいくつか作品を持ってまいります。秋の空のもと、言葉をお届けしたいと思います。
 特に時間は決めておりません。人がいらしたら、状況に応じて読ませていただこうと。
 基本がライブ会場で詠む人なので、これは初めての試み。実は、かなりドキドキしております。覗きに来ていただけると嬉しいです。