川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ゴーシュを聴く

 過日貰った長岡輝子さんの『セロ弾きのゴーシュ』を聴いたのは、もう何日前だろう。

 実は、聴きたくて聴きたくて、でも聴くのが怖かった。自分自身が思い入れを持って上演している作品だけに。

 結果としては、素直に楽しめました。あ〜良かった。岩手弁が心地よい。これだけは、真似も出来ないし、影響されようもない。イントネーションが、英語っぽいのね。淡々と読んでいらっしゃるようで、リズミカルでポンポン跳ねている様。
 
 私が上演したとき「ゴーシュはもっと優しい人だと思う」というアンケートがあったが、長岡さんのゴーシュは、私のよりも意地悪なんじゃないか?と思えた。動物達に対するときの「ふふん」と馬鹿にしたような笑いが、なんとも言えない。動物達のあり方も含め、あぁ、こういう解釈も出来るのか、と新たな発見。なるほどなるほど〜。

 そうか、今まで他所で『ゴーシュ』を観て不満になったのは、この「なるほど〜」が無かったからか。