センター試験国語がヤバすぎと話題。そんなニュースが出ていたので読んでみる。
あ、あれ?このフレーズ、覚えがある。絶対、聴いたことがある。どこだ?どこでだ?牧野信一の『地球儀』という小説だそうだが、読んだ覚えはない。読んだと言うより、聴いた記憶。
青空文庫に入っていると言うことなので、読んでみる。 あぁ「フエーヤー」はWhereか。そういう事ね。と言うか、全文読んでみると、そんなにぶっ飛んでますか?
……あ……
鮮やかに記憶が蘇る。縁側で、地球儀をくるくる回しながら「スピンアトップスピンアトップスピンスピンスピンスピン 回れよあ回れ」
うわぁ、そうだ、そうだよ。本棚にダッシュ。あった、これだ。『しんげき』1991年10月号。そこに掲載されているのは、天野天街さんの戯曲『マバタキノ棺』。初めてミュージアムスクエアで見た、少年王者舘の作品。
そう、実際に目で観て耳で聴いて、その上、文字でも読み、好きだった作品。その中に、このフレーズが使われていたのだ。
覚えているもんだなぁ。それだけ、鮮烈な印象だったと言う事か。久しぶりに戯曲を読み直してみる。
そうそう、この芝居の中で、登場人物が大根を刀のように振り回すシーンがあって、それがぱきっと折れてひゅーんと飛び……
ええ、覚えてますよ。大根がまっすぐこっちに向かって飛んでくるのを。
いってぇ〜!
……なかなかの衝撃でございました。そりゃ、鮮烈だわ。