川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

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 清流劇場『オイディプス王』観劇。
 もともと、ギリシャ神話が好きで、この悲劇の王様の話も繰り返し読んだ記憶。
 アイホールに入って、お!と思う。何というか、舞台美術が、この物語の抱える不安や恐怖を象徴している。これは、多分、私の好みだわ。と高まる期待。
 ……予想以上に、好みでした。休憩無しの2時間越えがまったく苦にならず。

 多分、後ろの方の席の方が床のも良く見えて、あの美術の意味に気がついて「あ!」となるんだろうなぁ。
 帰宅後も、真実を知った瞬間の、あの英世さんの表情とのたうつ姿が目に浮かんで、なかなかの興奮状態でございました。

 それにしても、私が読んでいた「オイディプス」は、どの本に載っていたのだろう。一番よく読んでいたのは小学館のワイドカラー版少年少女世界の名作シリーズなんだが、調べてみたら、そこに掲載されているギリシャ神話は「一 オリュムポスの神がみ/二 ペルセウスのぼうけん/三 イアーソーンと金色の毛皮/四 ヘーラクレースのぼうけん」となっている。オイディプス、入ってませんな。
 でも、子供時代に繰り返し読んだ記憶は確かにある。男女の営みなど知らなくとも、母を妻とすることの恐ろしさは理解していたのだと思う。その避けられない運命の悲惨さに、多分、神様ってひどいっと思っていたのだろうな。
 う〜ん、他に、ギリシャ神話の本、持っていただろうか。