川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

土神ときつねと……

土神ときつね

 お茶祭り企画での『土神ときつね』は初演が2009年で、2度目が2012年だった(その次が、去年の2018年か……)。
 で、この2012年秋は、立て続けに公演があって、そのひとつが千賀ゆう子企画の『平家物語』。渡部ギュウさんと出会ったのがこの公演でした。

 お手伝いしていた、YONEZAWA GYU OFFICE 「土神ときつね~ふたりのケンジ」は、役者三人と楽士一人の座組。

 舞台には一本の木。モビールのようにぶら下がった紙。床にも原稿がちらばる。
 開演十分前から、役者が出てきて原稿(賢治作品の一部)を拾い上げて読んだり演じたりしながら、これが、うまいこと前説に持って行くのですね。ええ、某作品から引用して、携帯切ってねのお願いとか。こう言うの、ツボにはまる。
 土神ときつねは、ほぼ作品通りに進むが、ふいっとゴーシュが紛れ込んだりする。
 ぶら下がっている紙は、実は書簡。親友、保坂嘉内に あてたもの。それが、合間合間に挟み込まれる。二人の関係が、土神ときつねの世界に重なって行く。ああ、そう言う流れか。
 だから、土神ときつねのお話が終わっても、まだ、少し舞台は続く。だから、サブタイトルが「ふたりのケンジ」になるのですね。なるほど。
 いささか、マニアックに楽しんでしまうのでした。

 ところで、え~っと、お茶祭り企画も今月、ヨル♪宮沢賢治’19を上演するのですが、うん、「かぶった!」と思った演出があるのですよ。ええ、かぶりました。
 もう、ねぇ、この公演を観た方が、うちの公演を観たら「真似した」と思われるんじゃなかろうかって……いや、まぁ、いいんだけど、ほんと、たまたま偶然ですからねっと、ここで主張しておこう(笑)。

眠たい

 チラシの入ったキャリーを引いて日本橋界隈や黒門を歩くと、インバウンドに紛れてしまうな。
 さて、昨日はオープンマイク「眠たい事言うな」
 詠んだもの。『蛾と蟻』『たそがれ』『惨憺たる残暑』