川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

仕込みと初日(5/19)

 朝、街山荘についてみれば、あれ、閉まってる?

 なんと!連絡ミスです。朝から入りたいと言っていなかったのです。うむむ。いや、お店の2階にいらっしゃるだろうとは思うのだが、前日の夜にイベントやった後で、ぐっすりお休み中では?と思いつつお電話。店内でむなしく響く呼び出し音。あかんな。携帯にメール。振り返ると、こっちの焦る気持ちとは裏腹に、のんびりムードのスタッフ達。ありゃりゃ?
 
 やがて、ガタン!ガコンガコンとシャッターが開き始める。うわぁん、おはようございます〜。平謝りして店内になだれ込む。
 ライブスペースモードの森の部屋。あれこれ出ている機材をのけて、ピアノを動かし、客席作り。場所柄、あまり事前にあれこれ決められないので、その場での判断。少しずつ、場所が、ゴーシュの小屋モードになっていく。
 がっちり通しはしない方針の今日。明かりと音のきっかけ合わせ。ピアノの音と声とのバランスチェック。ほんとはね、せっかくのグランドピアノ、布とって、蓋開けて、思いっきり弾いてもらいたいところだけれど、さすがにそれでは、生声は負けるのだな。残念。
 指慣らしのために即興で音を奏でるユキチさん、その横で即興で踊る私。あ〜、楽しいなぁ、幸せだなぁ。

 あっという間に、会場時間が迫ってくる。2階の楽屋に引っ込む。緊張しながら、どこか穏やかな時間。開演少し前に、ユキチさんは会場に入り、ピアノを弾き始める。ん?途切れないね。あ、完全に即興で弾いてはるんや。うむむ。やがて、前説。開演。ピアノから流れるのは宮沢賢治作詞作曲の『星めぐりの歌』のアレンジ。前回は無謀にも歌ったなぁ。そして、『雨ニモ負ケズ』のメロディ。ゆっくりと、語り始める。
 
 いやはや、心配された四十肩も、あまり騒がずでほっとする。

 アンケートの回収率が、やけに、いい。ふむ、「女性が宮沢賢治をやるのって、新鮮」なんですか。それは、考えなかったなぁ。面白い。「前回より風格が出た」。ふ、風格ですか。
 
 『ヨル♪宮沢賢治』は、あくまで私と言うフィルターを通した賢治世界。彼の意図したものとは違うだろう、そんな話じゃないと思うひとも居るだろう、え?そういう話だったの?と思うひとも居るだろう。やっぱり賢治はわからん、と思う人も…。観てくれた人の心に何か、引っ掛かりを残せて居たらな、と思う。

 皆様、お疲れ様、明日もよろしく!そして、解散。