川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

あと、30分

 あと30分で、次のゲートが開く。その先には何があるのか。

「僕の前に道は無い 僕の後ろに道は出来る」高村光太郎

「私の前に道はある 私の後ろに道は無い 後戻りは出来まへんで」川島むー


 今日は行けなかったが、Ben’sCafeは「ぽえとりー劇場」の日。テーマは「手紙」。当初、行こうと思っていたので、このテーマで思いを巡らしていた。
 手紙、の出てくる詩を一つ、持っている。ここしばらく封印していた。私生活の詩はよく書いているが、それは、かなり私的な心情の詩。一度読んだ事で、ひと区切り付いたからと思って封印していた。が、今回、思い立って引っ張り出して読み直してみた。

 あれから、十年が過ぎてるんやなぁと思う。
 アトピーの悪化でどん底に居た私に「転んでもタダで起きる川島じゃないと信じている」と手紙をくれた友。友と呼んでも良かったのだろうか。むしろ、これから関係を深めていきたかったのに、彼女の時間は、あそこで止まってしまった。彼女の居ない十年。この先の十年にも二十年にも彼女が居ないと言うことが無性に口惜しい。
 タダでは起きへんかったよ。ちゃんと立ち上がって歩いてるよ。自主企画始めたよ。結婚したよ。話したい事が、聞きたい事が、たくさんあるのに。
 時が過ぎたことで、改めて思うことがある事に気が付いた。もう一度、新たに書いてみるか、と思う、節目の日。