川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

愛のお届け

 人と会う約束があったので、ネコの訪れを待っていられず、出掛ける。帰宅したら、予想通り不在票。ん〜、出掛けた30分後に来たのか。即、電話。しばらくして届けにきてくれる。

「ご苦労様でした〜。」

 って、受け取って見送ったが、ちょっと待て。ひと言詫びの言葉が居るんじゃないのか?午前中指定の荷物だぞよ。受け取りを急ぐ荷物だったらどうするのだ?私が、昼から出かけて何日か戻らない予定だったらどうするのだ?(ちなみに、荷物は食品。)
 サービス内容が充実してくると、利用者側の期待度も上がる。上がりすぎているとも思う。交通事情などもあるだろうし、予定通りに届かない事に、あまり目くじらを立てたくは無い。でも、人と人とが関わる仕事なんだし、ひと言「遅れて申し訳ない」があっていいんじゃないのか?ちょっぴり、残念な気分の夕方でした。


 さて、荷物はと言うと・・・。

 実家からの、愛ですな。父と母の二人暮らしになっている実家。いくら親父が健啖家とは言え、いただき物の果物とか、食べきれない事がある。私が大阪に居たころは、お邪魔しま〜す、と実家に遊びに行けばよかったのだが、今はそうはいかない。で、時々、送ってくれるわけだ。
 今回は、グレープフルーツ。うはは。グレープフルーツ用のナイフまで付いてるよ。もちろん、おすそ分けの果物だけでは、箱にスペースが出来る。その隙間に母が何を入れてくるのかが、楽しみ、と言うのは昔からだな。わざわざ、私の好きそうなものを買ってくれていたりする。昔、東京で一人暮らしをしていたころ、あっちこっちの隙間に岩おこしが入っていて、いくつ入ってるね〜ん、と大笑いしたな。私の、食べ物の好みは、良く判っていらっしゃる。


 では、拝見。

 干し芋〜!いや、こっちでも買えるけど。お約束の様に入ってるなぁ。ええ、大好物です。
 しょうゆ豆!わざわざ、イカリで買ってくれたですか。あ、ちりめんじゃこも。
 ほうじ茶も入ってるぞ。
 お、これはなんだ?松前漬け!これもいただき物のおすそ分け。
 パスタ?・・・これは、姉貴の置き土産だな。

 そして私の目は、片隅の、小さなタッパーに気が付く。

 こ、これは、もしかして。ドキドキしながら蓋を開ける。

 ひゃ〜。

 思わず変な声を上げ、お箸を取り出し、ぱくっ!う、旨いっ!この苦味、春の味。あ〜幸せ。お母さん、何がって、これが一番嬉しゅうございます。


 ふきのとうですわ。ふき味噌ってやつですな。


 近所に住む、幼馴染みのお父さんが毎年作っておすそ分けして下さる。これが楽しみでねぇ。それだけをわざわざ送ってもらう、と言うわけにはいかないので諦めていたのだけれど、あぁ、嬉しや嬉しや。
 ちなみに、紅生姜はここのお母さんが毎年作っておすそ分けしてくださっていた。その味が忘れられず、去年は自分で挑戦したんだっけ。

 メインのグレープフルーツを無視して、エヘエヘしている私でありました。