川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

きいて・みて宮沢賢治@宝塚

ochamatsuri2012-07-21

 会場は、宝塚南口駅近く。こっちに帰って来ても、向かうのは梅田方面。石橋から宝塚行きのホームで電車を待つのは久しぶり。思わず、呉春の看板を撮影。そんな私の姿に、そばのベンチに座っていたご婦人方の話題が呉春になっていました(笑)。
 阪急電車宝塚線宝塚駅で乗り換え。すっかり足の遠退いた宝塚駅は、私の思い出をくすぐるものは見えず、ちょっぴり寂しい。
 そして、今津線に乗り換え南口駅へ。

 宝塚国際文化センター小ホールは、こじんまりした空間ながら、座席はゆったり。ええ感じです。
 ええ感じにお客様も入って開演。

 まずは竹崎さんの「谷」。
 厚みのある、違うな、暖かい、ん〜…人の体温を感じる穏やかな語りと言うのかな。あぁ、こんな風に静かに、確かに伝えられるって、素敵だなぁ。声の魅力。

 そんなしっとりの後に、「けだもの運動会」の私。
 まぁ、賑やかしに、ね。こういう宮沢賢治があっても良いでしょう。

 曳田さんの「カイロ団長」。
 酒飲みっぷりがお見事。お客様が一緒にニマニマしちゃう感じ。いまだに、あの「ウィ〜」と言う声が耳から離れません。

 最後に再び竹崎さん。「虔十公園林」。
 優しく優しく。実は、私はこの作品が少々苦手。多分、賢治の名前に通じる主人公の名前が、賢治自身の「認めてもらいたい」意識の表れに感じるから。でも、竹崎さんの語りは、そんな私の思いを越えて、とてもいとおしい物語として伝わってきました。

 そんなこんなで、あっという間に会は終了。

 一杯だけお付き合いし、お喋りをして、小松に向かいましたとさ。

 そうそう、出演者の曳田さんは、実は木のおもちゃを作る方なのです。
 今回のカイロ団長に合わせて、カエルをたくさん連れていらっしゃいました。竹崎さんのお持ちのカエル像とコラボ。会場が、とても楽しげになりました。
 …って、たれぱんだもコラボさせてたら、お月様の向こうに朝日が…

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 「きいて・みて宮沢賢治 第十回」
2012年7月21日(土) 午後1時半開場 午後2時開演
会場*宝塚市立国際文化センター・小ホール
入場無料
上演作品   
1.『谷』竹崎利信
2.『けだもの運動会』川島むー
3.『カイロ団長』曵田 宏
4.『虔十公園林』竹崎利信