長野旅日記は続く。
9/25(金)ネオンホールからの〜
オープンマイク参加者のお一人が、知り合いと同じ学校出身でありました。ふと思い出して名前を出したら、まさかの同期。って、びっくりな出会いもあった夜。
ネオンホールを後にして、なんとなく小腹がすき、コンビニへ。せっかく旅に来て、なにもコンビニで……と思わなくもないが……が……さすがだ。おやきがあるではないか、セブンイレブン。
さて、一泊して翌日は、朝から善光寺参りをするのだと張り切るも、起きられるのか?お朝事が6時から。「お数珠頂戴」いたしたく、それに間に合うように参上するには、早起き必須。目覚ましは5時ちょっと過ぎ。ドキドキしながら眠りにつくのでありました。
と言うことで、
9/26(土)朝だ〜。
5時過ぎの目覚ましで、無事、起床。
フロントに鍵を預けて、善光寺に向かう。朝の町は、走っている人、犬の散歩をする人、参拝に向かう人。
ふと、20代の頃の一人旅を思い出す。初めての善光寺。宿坊を兼ねたユースホステルに止まり、お数珠頂戴に行きたいと言うと、「それは良い。朝、起こしてあげるよ」と言うお言葉に甘え、就寝。朝、「お嬢さん、時間ですよ」と丁寧に起していただいたことを思い出す。あのユースホステルの場所は、どこだったかなぁ。
と言うことで、善光寺に到着。
雨だれ受けに書かれた文字「甘露法雨」。前日のライブで詠んだ「似ているもの」の一節を思い出す。
「明日の天気はどうですか/空から恵みの雨が降る/乾いた大地にその味甘露/恵みの雨は 甘いのだ/恵まれた飴玉 甘いのだ」
ふと見ると、えんま大王と、え〜っと、それは浄玻璃の鏡?先日のおも茶箱での「絵本 地獄」に繋がりますな。
あ、善光寺の紋は、立ち葵です。
そろそろ6時。貫主さまのお見えになる時間。時間は日の出の時間によるので、もっと早い日もあるのだな。参道に並んで、待つ人々。
ご主人様を待つ、犬たち。
さすがに、お勤めに向かうお坊様たちにカメラは向けられませんでした。スタスタとあらわれた貫主様。人々は、参道で膝をつき、頭を下げて待ちます。やがて足音が近付き、頭にじゃらりと大きな数珠が触れ、足音が去って行きます。
お数珠いただいて、これで帰るのはもったいないです。内陣の観覧券を買って、朝のお勤めを近くで拝見させていただきます。
お坊様の声って、良いなぁ。袈裟掛けって、ちょっとセクシーだなとか、あの巨大木魚を叩くのは、力仕事だよなぁ、とか、いささか不届きな事も考えつつ、そのキビキビとした姿に背筋が伸びる思いがするのでした。
さて、と腰を上げ、お戒壇巡りに。瑠璃壇の床下、真っ暗な回廊を巡り、「極楽の錠前」に触れます。そうすると、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たすことになるんだけれど……ほんとに真っ暗なんだよね。
ここでは3回目。やはり、どきどきする。本当に、結縁出来るのだろうか、と。鼻をつままれても判らない闇。出来るだけ静かに回りたいと思うのだが、先に入ったらしいおば様ペアが、いささか賑やか。なので、しばし、待つ。闇の中で。どこかで、ガチャンガチャンと錠前を触り、賑やかに去っていく声。よし、と歩き出したが、お蔭で闇と静けさが際立って、本気で足が止まりかけましたよ。
ここを経験すると、坂東真砂子さんの「狗神」の冒頭シーンが、リアルに恐くなります。
無事、結縁して、明かりの中に出て来る。今度は、上人様によるお勤めが始まっている。しばし、拝見させていただき、外へ。
ウロウロしているうちに、お勤めを終えて、帰られる上人様。再び並んで、お数珠頂戴。上人様だから、かしら。貫主様より、触れ方が柔らかかった気がいたしました。