川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

例の学校

 某幼稚園の運動会の映像が、もう、なんというか……逆に首相への嫌がらせなんじゃないかとさえ思えてしまう。
 問題になっている小学校予定地は、割りと近いところ。報道より前に問題視するビラが駅前で配られてたりしたわけです。
 最初は、法律的な問題だったのだが、だんだん教育内容や思想的なところを取り上げ出して……
 まぁ、あの映像見ると、あちゃあとは思うけれど、これ、法的な問題をちゃんと突かないと、思想的なところは泥沼になりそう。これはいかんと言う声は大きくなるだろうけれど、本気で止めるなら、法的な部分をと思う(あ、入学希望者が減って……と言う可能性はあるか)。
 で、どうしても、自分の小学校時代を思い出す。
 音楽の教科書が配られると、まず一番後ろに載っている国歌の上に紙を貼らされたんだよな。あれ、何年生の時だったろう。担任だったか音楽の先生だったかも、もう記憶にない。その作業の記憶だけ。
 来年からの国語の教科書は戦争中のものとこんなに装丁が似ています。危険です。こんな教科書を押し付けられるんです。と、反対の署名を求められたこともあった。
 公立の小学校でのこと。
 学校全体としてそうだったのか、関わった先生がそうだったのかも、もう判然とはしない。
 余りに幼くて、多分、言われるままに紙を貼った(署名については、用紙を持って帰ったら、「なぜそれが戦争につながるの?」と親に諭された)。あれ、もし先生に対して説明を求めたとしても、反対する側の理由しか教えてもらえなかっただろうな。君が代を歌おうとする側の理由なんて教えてもらえなかっただろうな。教えるとしても、あくまで自分たちの視点から(日の丸・君が代を大事にする=戦争をしたい、みたいな?)。
 判らないままに、日の丸を掲げたり君が代を歌ったりするのがいけないことのように思わされていた。あれも、思想の押し付け。あれは問題視されないのか。日の丸・君が代を押し付けるなと言うなら、反対することを子供たちに押し付けるな、と今なら思う。
 だから、こう言う教育内容だから駄目だ!こういう思想は問題だ!と言う押していき方は、かえって、問題をこじらせて行きそうな気がするのだ。これまでだって、方向は違っても、さんざん行われてきた(しかも公立の学校で)。そこは問題視しないのか?とブーメランになりかねないよ、と。
 あの学園のやり方の気持ち悪さは感じるけれど、だからこそ、と思ってしまうのです。目的はどっち?やり玉に挙げて責め立てること?止めること?戦略としてどこを突くのか。