川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

平和の日の詩

平和の日


夏が来れば思い出す
遥かな遠い
長い長い夏休み
さっさと片付ける宿題
きっちり絵日記書くのは得意
お手伝いは
食器拭くのと庭木の水やり
毎日のお天気の記録
いい子でいい子で過ごすことにも飽きて
プールももう十分
これ以上ないほどこんがり焼けて
日焼けの皮をめくるのにも飽いたころ
やってくる
8月15日
祖父の誕生日
この戦争は、日本が負けると言い
幼い息子に(つまりは後の我が父に)
「父さんは非国民や」
と言われた祖父
どんな思いでその日を迎えたのか
毎年、孫に囲まれニコニコしていた
8月15日の祖父
この日
小学校は夏休み半ばの登校日
任意参加の平和教育の日
音楽の教科書の最後のページ
当然のように「君が代」にわら半紙を貼らせる教師
「この教科書は戦前のと似た装丁です。これを強制されるのは危険です」
と校内で反対署名を当然のように集める教師
が、
普通に存在した学校で
どんな平和教育が行われていたのか
私は知らない
だって
だってだって
大好きなお祖父ちゃんのお誕生日
親戚一同集合して
お盆と言う感覚すらなく
姉の厳しい指導の下
妹と歌い踊るピンクレディー
いい子にするお手伝い
ツボを心得た絵日記
なんかより、ず~っとず~っと大事
だから登校日は毎年スルー
学校は卒業したけれど
8月15日
毎年
平和の意味を教えてくれるのは
思い出の中の
祖父のほほえみ