川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

年の瀬

物価

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 片付け~掃除~、いやさ年賀状。最近は、筆を出すのはこの時期だけだな。年賀状用の干支絵描き。旦那も使うから、ん~優先事項となる。墨をすり、絵の具を出し……練習練習。さて、本番絵は……秘密。

 私の筆洗は、ヨーグルトのパック。バタバタ家事しながら片隅でやるには、これが使い勝手が良いのです。しかし、これ、何年前のだろう。内容量が500グラムだわ。今や、450から更に減って、だいたいどこも、400グラム。値上がりしたもんだね。

 色々手間取って、年越し準備が整わぬ。せめて、玄関周りだけはなんとかして、注連飾り、お餅は飾る。

引継ぎ

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 我が家の引き継ぎ式。
 ……なんで、こんなにネズミがいるんだ?
 雑貨屋さんで買ったの、下北沢にあった食器屋さんでいただいた二匹、ガチャガチャで取ったお茶するハムスター。
 うり坊は、前の亥年に買ったパックの鏡餅に付いていたの。

 ん?

 猫ぉ~。

「ま、まぁ、お茶でもどうぞ」

上海

 NHK「上海の芥川龍之介」やっぱり、張さんが関わっているのか。中国語指導と、出演?あ~、年賀状作業しながら横目でだから、見逃しそうだ。
 ……と思ったら、聞き覚えのある声が。はい、見逃さなかったようです。
 黒テントの学校時代の京劇の先生。お世話になりました。

いだてん

 

 年の瀬の慌ただしい中、相方が見損ねた『いだてん』最終の2回を見たのが二日前。2度目でも、やはり、泣く。

 今日は総集編。
 ああ、やっぱり面白いドラマだったな、と思う。仕掛け、伏線。ああ、あそこがあれに繋がるんだ。あそことあそこは、重ねてるんだ。
 スポーツと落語と言うタイプの異なる文化を通じて、江戸末から繋がる明治、大正、昭和への流れ、地方と都市、日本人と世界、庶民と上流階級、政治家のあり方、マスコミ……大きな河の流れ。これは、まさに大河ドラマではないか、と思ったのでした。
 決して、オリンピック万歳のドラマではなかった。政治との関り。戦争との繋がり。
 印象に残ったシーン。
 ベルリンオリンピックで、選手の間で「ハイルヒットラー」が流行り、面白がって使っている選手たち。けれど、ロスオリンピックとの空気の違いに「俺は、気持ち悪い」と言い続ける田畑。
 東京オリンピックを返上すると言う話の中
「総理に頼むんだったら、戦争でしょ。戦争をやめるように言ってよ」と言う田畑の言葉。
 落語「富久」が物語のキーのひとつなのだが、これが走ることがモチーフだけでなく、関東大震災の時の「火事だ火事だ~」と、聖火に繋がることに気付いて「あ」となる。
 車屋さんからタクシーへ。ここにも、時代の変化が描かれる。街を縦横に走る彼らが見ている、東京の変化、時代の移り変わり。
 加納治五郎が東京オリンピックを目指した神宮競技場が、関東大震災の被災者のために使われ、そこに区切りがついていよいよ東京オリンピックだとなったのに、今度は戦争。神宮から学徒出陣の若者たちが送り出される。そこには、オリンピックを目指した若者たちがいる。
 送り出す「バンザイ」。悲しみをこらえた「バンザイ」ではなく、怒りをはらんだ「バンザイ」。
 だから、神宮にこだわるのか。
 ようやっと迎えた東京オリンピックでの、政治との関り。一線から外された田畑が、それでも奔走する。「書きたかったら書け。田畑の発言だ」と言い切る潔さ。
 開会式の参加国の国旗掲揚で揚げることの出来なかった、不参加となってしまった国の国旗を吹浦がかかげるシーン。閉会式が独立の日となったザンビアの国旗を用意するシーン。
 架空の人物「シマちゃん」から繋がる「リク」「小松勝」「五輪」と言う流れで関係の無さそうだった落語とオリンピックを繋いだ、クドカン台本に、唸る。
 オリンピックの理想と現実。戦争。

「今の日本はあなたが世界に見せたい日本ですか?」このセリフの意味は、重い。

 

 あと、毎回少しずつ違っているオープニング映像が、良かった。一部と二部で大きく変わるのだけど、それ以外にも内容にあわせて少しずつ変化があるのだ。
 そして、わたしが好きなのは、画面をふたつに分けてオリンピックのシーンと家庭でのシーンが並べられているところ。
 ランナーと出勤する人々、競り合うランナーと運動会で走る子供達、重量挙げと子供を高い高いをする母親、柔道と社交ダンスをする夫婦、フェンシングと枕(クッション?)ではしゃぐ子供たち、円盤投げと子供をくるくる回す父親、聖火とバースデーケーキのろうそく。毎回、ここが好きでした。