川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

舞台写真

帰阪

 今日は、エマージェンザジャパンの東京セミファイナル。
 先日観に来てくださった、阿部洋史さんが、ポエトリータップで出場する。
 フランスからの詩人夫妻を迎えてのお花見ポエトリーも今日。
 そんなお江戸にいささか心を残しつつ、帰阪。洗濯じゃあ~。

預言者

 さて、今回の「エレクトリックガーデン」は、若き日の長堀さんの作品で、何度か再演を繰り返している。もちろん、その時々で手が入れられ、エンディングも変わっているらしい。
 初演時のサブタイトルが「ツアラトゥストラは何を語ったか」。つまりは、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」がモチーフとして使われている。
 主人公安堂は、若い頃に起きたある事件にとらわれたままおっさんになり、5人の若者を殺してしまう。そんな彼の世界と、母親のために薬のような言葉(ツアラトゥストラの言葉)を探す女の世界が行ったり来たり、やがてそれは……
 と言うことで、私の役は、預言者。つまりはツァラトゥストラ的人物。と、もう一つ、死者の持ち物を奪う盗掘リーダー。

 舞台は、三方に客席。客席の後ろにもアクティングエリアがあり、群唱の声は、多分、客席によって聴こえ方が違ってくる。

 預言者の最初の登場は、舞台奥2.4メートルの高台。高い所が得意ではないので、実はかなりびびっていたのですが、小屋入りし、自分のための照明が入ると、テンション上がってました。なんせd-倉庫はそもそも天井が高い。そこに、コンサート照明も手掛ける南出さんの照明です。普段、2~30名キャパの空間で、照明もシンプルにやっているだけに、この照明パワーはたまりません。衣装も黒系でマント的なものを羽織ったら、恐怖心はどこかに行ってるわけです。おだてりゃ上る。役者なんてそんなもんです(笑)。
 

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 しかし、この姿、鏡見て「スネイプ先生だな」と思ったですよ。

あゆみちゃんと

 実は、これらの写真は、マチネとソワレの間にあべあゆみちゃんとやらかした撮影会。

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 もう一度、長堀さんとやりたい、スケジュール的に3月の公演なら、行けるかな、どうしよう。迷っていた時に、やろうよ!と言ってくれたのが、彼女。
 初めましてと楽園王で出会い、がっつり共演するはずだった公演が震災で中止に。その後も楽園王、千賀ゆう子企画で一緒にはなっているのだけど、舞台上での絡みが無いね~。と思っていたら、今回はワンシーンだけど同じチーム。二人の共演シーンは盗掘さんだったのだけど、せっかくなので、本番では出会わなかった白と黒で(よく考えたら、初共演の「仮病ガール」の時も白と黒だったな)。調子に乗って遊んでしまいました。ま、そんな時間も大事。二人撮影会に協力して下さった、照明の南出さんに感謝です。

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 今回の座組では最年長役者だった私に、長堀さん以外であれこれ気が付いたこと言ってくれるの、あゆみちゃんぐらいで、その歯に衣着せぬ言い様と的確さは、ありがたかったのでした。感謝。

チーム盗掘

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 盗掘チーム集合写真も。私が着ているの、千賀ゆう子さんの衣装です。

「言葉と言うものは一日もたてばさび付き、十日もたてば風化して消えてしまう」と言う、詩人としてはおっそろしい台詞をのっけから口走ったり、
「生きなきゃならない。生きている人は生きなきゃならないの」と言うチラシにも入っているキーワードだったり、
 むーさんはアングラでと指定された私の役は、台詞がいちいち重い……

 そんな私を支えてくれたのは、共演者の皆様と……食べ物(笑)
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 日暮里には「羽二重団子」と言うお店があります。10時開店で中でお茶しながらお団子が食べられるのだけれど、行き損ねた私。楽日は10時小屋入りなので、行けないなぁ。あ、駅中の販売だけの店舗は9時からやってる!と買いに行ったら、あれ?まんもさんこと丸本陽子さん。「むーさんが食べ損ねたって言ってたから~」と。わ~い。焼き団子を買ってもらいました。ごちそうさまでした。
 私を手懐けるのは簡単だぞ。

感謝

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 私が使ったわけではないけれど、好物が小道具になってると嬉しいものです。
 今回の公演、開場時には何人かの役者(魂チーム)がすでに舞台にいて、それぞれの時間を過ごしていました。
 で、私は、スタッフとして客入れをしていたのですね。昔は、本番前に客前に出るのなんて無理と思っていたけれど、ひとり企画を始めて、いつの間にか、それも楽しむようになっていました。と言うことで今回、客入れの手が無さそうだなぁ、時間と衣装で考えると私だよなぁと、「やりますよ」と手を挙げていたのでした。まいまいは、ロビー担当。で、なにがって、この開場時に出ている役者の皆さんを見ているのが楽しかったのでした。見守っている気分。

 と言うことで、ホールへの荷物忘れと言う、最後の最後にすっとこどっこいだった私ですが、とにもかくにも、2年半振りの楽園王出演の公演が無事、終わりました。
 ご来場の皆様、気にかけてくださった皆様、ありがとうございました。
 この遠征出演を支えてくれたケイコちゃんとUraさんには、ほんと、感謝しかないです。
 そして、遠征でなかなか顔を会わせられない私を受け止めてくれた今回の座組の皆様、ありがとうございました。
 何より、やれるよ、やろうよと、本当にそれを実現してくれた長堀さんに、感謝です。

 さて、次は、あ、大阪での朗読劇。いや、その前に風蓮堂コンサートだ。