川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

島根旅二日目(日御碕、出雲大社、万九千神社、)

朝ご飯はバイキング

 

 朝ご飯はバイキングです。ちょっとずつ、あれこれ。え?朝からソフトクリーム?そんなけしからんこと……やってしまいました。旨し~。
 そうそう、島根だから、牛乳もヨーグルトも木次の。普段、牛乳はそんなに飲まないのですが、これは、飲みます。美味し~い。
 と言うことで、二日目の旅に出発~!

日御碕神社

 出雲大社に向かう前に、日御碕へ。

 

「日の本の夜を守る」日御碕神社。神の宮と日沈宮の二つの社があり、朱塗りの社殿が良いです。
 境内の奥には更に奥に行く階段があり、何気なく上り出したけれど、かなりの圧を感じる。鈍い私が感じるのは相当。引き返したいような、でも、ここで引き返してはあかんような……ドキドキしながら登りきると、お稲荷さん。「いてはる」と感じる空気が満ちていました。写真を撮ることもはばかられ、降りる時に見下ろした階段だけ撮らせて頂きました。

 帰宅して検索したら、「失礼な態度の参拝者がいると稲荷神に無視され、稲荷社が発見できない」と言う話が出てきました。なんか、納得。帰り道を隠されなくて良かったです。

社殿の飾りも魅力的です

     

 摂社のひとつが水の中のお社で、宗像神社。なるほど。

 さて、神社から海の方へ。ウミネコの島、経島を見に行くのです。

経島(ふみじま)

 経島(ふみじま)はウミネコの繁殖地。めちゃめちゃニャーニャー言ってました。

ウミネコの前にイソヒヨドリを撮ってました。あちらに見えるが経島です
日御碕神社の日沈宮は、もとはこの島にあったのだとか
トンビもいます
こういう岩の景色も好き/駐車場の一角、なぜか鎖がコンクリに半分埋め込まれてます

稲佐の浜

 稲佐の浜は、国譲り、国引きの神話の舞台。

綺麗な砂浜でした

 自分も来ておいて言うのもなんだけれど、観光客多し。砂を袋に入れてる人が結構いて、なんだろう?と思う。あとで判るのですが。
 さて、いよいよこの日のメイン、出雲大社です。

出雲大社

 説明は不要かな。出雲大社大国主大神を祀る。

 

 着いてまず、巨大な日の丸にびっくり。これは出雲大社の古代の本殿の高さ(と言われている)16丈(約48m)とほぼ同じ高さにしてあるとのこと。そう思って見上げても、ちょっと想像つかないなぁ。壮大過ぎます。それと、下り参道はやっぱり不思議。

この柱が発掘されたニュースには心震えました。

 

 参拝方法は、出雲大社は二礼四拍手一礼。
 外国からの方がすぐ近くにいたのですが、四拍手が、ほんとに拍手。柏手のリズムじゃない。パン・パン・パン・パンではなく、パンパンパンパン。ちょっと面白かったです。

おみくじびっしり。ここのおみくじ、吉凶は書かれていませんでした

 

 お参りしていて、稲佐の浜で砂を取ってる人がいた理由が判りました。本殿の後ろにある素戔嗚尊を祀る素鵞社(そがのやしろ)で砂をいただいて帰るのですね。代わりに稲佐の浜の砂を置いていくのだとか。
 パワースポット~!とキャッキャ言いながら、「神話、よく知らないんだけど」とか言ってるのが聞こえると、ちょっと萎える。境内のあちこちに兎の石像があって、「可愛い~」と盛り上がってるけど、なんで兎か判ってるのかなぁ。もちろん、因幡の白兎から。いや、確かに可愛い石像たちでしたよ。写真はしっかり。神話ベース以外にも、五百羅漢的に色々。細かいの。

右の兎が手にしてるのはガマの穂かな/大国主命と、「古事記」を読んでる?
静かに目を閉じ、本殿の後ろから祈っているのでした
ハート/カラオケ?/日本酒発祥の地ってのはヤマタノオロチ伝説からかな
こんぴら社の前にはこんぴら船に乗ったのが

元気に走ってます

休館日

 この旅最大の残念が発覚。なんと、こちらの神社、第1・3火曜日がお休みでした~。ちょっと想定外の罠。足立美術館小泉八雲記念館もチェックしていたけれど、火曜日とは……。二人して、しばし絶句。

 気を取り直して次の目的地へ。

 出雲大社でのその他こまごま写真も。

出掛けた先のマンホールやトイレの表示って楽しい
神社博物館の先駆け

ばたでん

 ばたでん、一畑電車出雲大社前駅へ。有形文化財の駅舎を見てきました。

映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』、懐かしいね。先輩が出演しておりました。

駅舎向かいの薬局

電車ついでに、車で移動中に見た列車写真も。

電車を見ると嬉しくなるくらいには、鉄分持ってます。

 出雲そばにぜんざいでお腹を満たし、もうひとつ、行きたいと思った神社へ移動~。

おぜんざい食べたところなのに、手を出してしまうの……

万九千神社

 

 まくせ、あるいは、まんくせん。
 こちらの神社、神在月出雲大社に集まった八百万神様たちが最後に立ち寄り、神宴(直会=なおらい)を催して、神在月26日から翌未明にかけて諸国へと出立(神等去出=からさで)するのだそう。

 

 その神様を送り出していくお祭りの映像をお宿で見て、「ここ、行きたい!」となったのでした。
 そしてここにも石像!しかも、ネズミ。
 これは、あれですな、「内はほらほら、外はすぶすぶ」。
 それをあらわす石像が可愛いのです。

 矢を持ったネズミと、折れた矢羽根を持ったネズミと、もう一匹は、これ、「セーフ」ってやってますよね。可愛すぎます。他にも色んなネズミたちがいて楽しそう。

 

 小さな境内だけれど、お祭りの時は人がたくさん集まるんだろうなぁ。
 さぁ、お宿に戻りますよ~。

車窓点描

籔内佐斗司さん

 玉造温泉に戻ります。玉湯川にはたくさんの橋。宿ごとにかかっている感じ?大きな勾玉がついた勾玉橋などを車中から眺めつつ、ふと目を反対側にやった瞬間、目に飛び込んだものに「え、ええ~?!い、いま、いまそこに」としばらく言葉にならない。
「今そこに、籔内佐斗司さんの、なんかあった!」
 目に飛び込んできたのは大きな看板。ずっと川の方を見ていたら気付かないところでした。
 玉湯川沿いに薮内さんによる神話の情景オブジェがあるってことで、宿に戻って荷物を置いて、晩御飯までの時間、ブラブラお散歩しながら見て歩くのでした。

オロチの迫力
因幡の白兎、涙ぽろぽろ
夕刻、灯りが灯り始めます
ちょっとワニ(鮫)に同情/ワニ目線で撮ってみました

 

 薮内さんは、奈良のせんと君の作者と言うのが一般には説明しやすいでしょうか。私はそれ以前、たまたま目にした記事が目に留まり、展覧会に行き、「好き!」となって……しばらくは色んな人に言いまわってたな。
 あ、梅田の三番街に昔からいる散歩してる犬の像も薮内さんの作品です。実は、全国各地に薮内さんのパブリックアートがあるのです。
 

橋と川の景色
おしゃれなバス停、あ、半分は公衆トイレなのですね
川沿い、色んなデザインの明かりがありました/お、国引き神話

2日目夕食

 薮内作品に興奮しながら宿に戻って晩御飯。

 地魚盛り合わせの中のネギトロ巻きが想定外なものでした。メインのノドグロ塩焼きに夢中になってる間、しばし無言なふたり(笑)

 色浴衣は一日目が青系だったので、赤系にしてみましたよ。