川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

浴衣は右前

 着物は、右手が懐に入る形(正面から見ると小文字のy)になるように着る。洋服と違って、男女とも同じ。


 ・・・で、あるのだが、どうにもこれを「左前」と言うのだと思っている人が、結構いるらしい。
 う〜ん、この場合の「前」と言うのは、手前。自分に近い側、自分の胸のすぐ前、あるいは前(さき)に着る、と言う意味合い。

 そうか、時々逆に着てしまっている人が居るのは、「着物は右前」とだけ聞いていて、その意味を聞いていないから間違ってしまった、と言うのもあるのかな?
 言葉が間違っていても、ちゃんと正しく着れていればいいじゃない、と言うことにはならないと思う。そこでの用語の混乱が、間違いを呼び、間違って着てしまった人が、そのことで着物を着る気が無くなってしまっては、もったいないと思う。

 う〜ん、ファッション関係の方、若い方々に「夏は浴衣で!」とキャンペーンをするのなら、その辺り、着付け方と同時に用語と説明を、しっかりして下さいませ。多分、もう、親世代も教えられない世代だと思うので。


 正しい着方を左前、と覚えてしまったら、「左前になる」と言う慣用句をいい意味で捉えてしまうのかしらん?