川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ゆすりゆすられ

 新百合ヶ丘アルテリオ小劇場へ。
 アル☆カンパニー(平田満さんと井上加奈子さんの企画)公演「ゆすり」を観に行く。
 お二人に加えて大谷亮介さん。大人な三人芝居。

 それなりの年になった兄と妹、そこに訪れる、昔の知り合い。どこかかみ合わない会話、奇妙な間、やがて…。
 
 大谷さんのどこか頼りなげな兄、平田さんのつかみどころの無い男の間で、加奈子さんの、その辺に居そうなおばさんっぷりが、可愛らしい。あくの強いおばちゃんとかではなく、あぁ近所に居てはるな、こんな感じの人、と言う、ものすごく普通な、当たり前な佇まい。些細なしぐさ。
 そして後半、明らかになる、過去・秘密。その中で、加奈子さんからふ〜っと色香が…ドキドキ…。
 こんな兄妹がどこか近所に住んでいるんじゃないかと、そんな風に思える。
 華やかな舞台、ではない。でも、花のある舞台でした。
 
 あと、リアルじゃないけどリアルな舞台美術も、好み。リアルに進行していく話なのだが、少しだけ、時間が飛ぶシーンがある。そこも、好み。小さなポイントポイントで心をくすぐってくれました。

 次のアル☆カンパニーは、新春・詩のリーディング。平田俊子さんの作品。こ、これは、行きたいぞ。