川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

鬼に関する…

 2月1日はPoe-Triでした。
 
 トップバッターは緊張するよ。でも、前半だから、終わったら飲めるよ。なんてね。

 2月頭だし、定番の『鬼に関する考察〜節分に寄せて〜』を最初に詠む。かつて、パントマイムの作品として作った『鬼遊び(おにごっこ)』から生まれた詩であり、初めて詩のボクシングに挑戦した時の詩でもある。少し、手を入れたり、大阪弁で詠む所を変えたりしながら詠み続けて来た詩。今回は、マイムの時に使った鬼面を手にして詠む。
 
 たまには、詩を載せるか。うん。この日記の最後に貼って置くよ。

 あとは、『王様の裸』『欲しいもの』『こどく』。

 『こどく』は新作。珍しく長め。「孤独」であり「狐の毒」である、そんなタイトル。九尾狐の話。もとのイメージは、海のそばで働く青い服の6人兄弟に語りかけている物語、だったのだけど、書いているうちに、そこは敢えて書かなくてもいいか、となって出来たもの。前振りの解説入れると5分超えるから、オープンマイクだと、なかなか詠めないわね。

 主宰の大島氏の当日リポートに、ちょっと笑ってしまった。写真もあるので、興味のある方は、どうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/islander-works/e/bc74c20ac0cfa5b8ad3064c49727c435?fm=rss


 ではでは、節分です。

 恵方はどっちだ?明日はどっちだ?




『鬼に関する考察 〜節分に寄せて〜』

「もう いいかい?」
「まぁだだよ」
「もう いいかい?」
「もういいよ」

そう言うから行ったのに だ〜れもいない

「鬼さんこちら」

そう呼ぶから行ったのに 蜘蛛の子散らす

絵本の中の赤鬼は
親友の青鬼の犠牲的精神で
村人と仲良くなるが
無二の親友失った

それになぁ
ひとたび 村に災い起これば
後ろ指さされ 石もて追われるのは
赤鬼、あんたや

今宵、節分 鬼やらい
窓明ければ
鬼を追う子らの声 ぱらぱらと豆の音
闇に目を凝らせば 
逃げまどう鬼達の姿

風が、冷たい

今宵、節分 せやから私は
せめて、こう言おう
そう言う地域もあるんやとか

「鬼は〜 うち」

「鬼は〜 うち」

「鬼は〜 うち」



……うちは……鬼……