お絵描き・美術の時間は苦手だった。スケッチ・クロッキー、「もっとよく見て描いて」「詳しく描いて」と言われても、これ以上どうしたらいいの?と思っていた。
帰省。相方の実家にて、庭で採れた父上の育てたトマトやインゲンをいただく。ふと、そそられて、手近な裏紙メモ帳にスケッチ。無心になって楽しい時間。大学に入って、考古学専攻で図面を描かなくてはいけなかったり、劇団に入って大道具・舞台美術に関わったりで、気が付けば、下手くそなりに描くことを楽しんでいる今の自分。
幼い日に、これが出来ていたらなぁ。要は、対象への興味。興味を持てていないものをよく見ろと言われてもどうしようもなかったんだなぁと今更ながらに思う。で、小学校や中学校での美術の時間って何のため?忍耐強さを育てるため?ではないのなら、まずは対象に興味を持つ、楽しむきっかけを与えないといかんのでは、と思う。あれ?与えられてたけど、私が鈍くて受け止められなかったのかなぁ。
例えば工作だと、うわ、それ作りたい!と思ったからこそ一生懸命作っていたわけで、動機の無いまま描くのは、やっぱり苦痛だったな。
高校(中学かなぁ、一貫だとどっちだったかごっちゃです)の美術で唯一褒められたのは、コラージュをやった時。
その後、非常勤講師先の高校で、その際の美術の先生と再会。抽象画を描かれる方だと知ったのでした。ええ〜、そっちをやって欲しかったぁ、と思ったですよ。