川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

見る観る力

 Eテレの番組『デザインあ』の中に、「デッサンあ」と言うコーナーがある。ひとつの題材を12人が丸く囲み、それぞれの場所からデッサンをする。老若男女ばらばらな12人。
 最後はそれらを繋いで不思議なアニメーションのようになる。題材の捉え方の違い、描き方の違い、と言う発見の面白さ。
 先日、あ!と気が付いた。途中でいったん絵を置いて、題材をしげしげ眺める時間があるのだ。あっちこっちから眺めたり、誰かと語り合ったり。題材が人物だったりすると、モデルさんとも語り合ったりする。皆、楽しそう。
 そうか。大切なのは、題材への興味を持つこと。題材を楽しむこと。
 私が美術の時間が苦手だったのはそう言うことだ。題材への興味を持てないままだから、描けなかったのか。
 などと思っていたら、日曜日のNHKで8Kの教育活用と言うのをやっていた。
 超高精細映像で、花の映像を見ている子供達。おしべめしべの動きに目を輝かせ「うわぁ」と声を上げている。で、子供達は学校でなんらかの植物を育てて観察するってのをやっているわけだが、その観察する力がぐっとあがるのだそうな。興味が高まって、観察した絵が細かく植物を捉えるようになっている。もちろん、全員がそう上手くいくと言うことではないだろうけれど、今までそこにあるのに自分の目で捉えきれていなかったものが、見えてくる。発見する面白さにワクワクしているのが判る。対象への興味を持ち、楽しめるようになっている。
 
 そうなんだよなぁ。ただ「興味を持ちなさい」「よく見なさい」では、どうしたらいいか判らないんだよなぁ。
 週一回の高校生との時間。必ずしも演劇やりたい!と言う生徒ばかりではない授業をどう作っていくか。ヒントは色んな所にあるわけだ。
 さて、今日も授業である。
 その後は、ふふふ、その近くに住んでいるマイム繋がりの友人をお茶でもしようと誘っている。会うの、何年ぶりだ?横浜に越すまでは近所だったのだが、ばったり会うってこともほとんど無かったからなぁ。