川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

地獄・極楽

 無事、二か所の学童での、ひとり語り芝居「くもの糸」終了。
 普段、一緒に過ごしている指導員が、メイクして衣装着てなんかやる。と言うシチュエーションに、ちょっともぞもぞしている子がいる。自由に遊んでいる時間を取られたと思っている子もいるだろうし、うむむ、なかなか厳しいお客さん達だわ。
 しかし、いつもはノーメイクな私だから、そこの反応はかなり面白い。

「どっか行くの?」(えっと、私は今、なにをセッティングしているのでしょう?)
「むー、マイナス5歳肌。どこの使ってるの?」(発言主は、男子です)
「なんか顔違う〜。やだぁ〜、いつものがいい〜」(や、やだって……)
「何やるの?手品?やってやって」(勝手に演目決めるな〜。ひとネタ、出来るようにしておいた方がいいかしら)

 始まってすぐは居心地が悪そうにしたりしている子が、だんだん集中して来るのが判る。よしよし。
 この作品をやる時にいつも思う事。お説教にはしたくない。やるたびに感じる、カンダタの苦しみ、恐怖、悲しみ。おしゃか様の無情。そこが、届いて欲しい。
 まぁ、単純に、マイムの面白さでもいいのだけど。普段からやってやってと言ってる子が、「ほら、あれ」と嬉しそうに、私がくもの糸を上っている間、何故かそれを見ながら手で壁をやっているのが可笑しかったり。
 
 先日の「なんかやる夜」で使った「絵本 地獄」「絵本 極楽」も背景のように置く。終わると、楽器(ミニ和太鼓とチャクチャ)に寄って来る子と、絵本に寄ってくる子と。片付けしながら、しばし、そこは好きにさせておく。絵本は、やはり、「地獄」の方が人気ね。
 
 9/19(土)六義園での朗読会では、この絵本を使う予定(出版社からの使用許可も取得済み)。
 さて、明日もバイト。明日の学童は夏休みの打ち上げ。ごくろうさんパーティー。夏休み、学童に通ってくるっていうのは、普段、学校帰りに学童に来るのとは、違うんだよね。そこは、やっぱり、子供達ががんばっていたって事でもある。だから、打ち上げは、子供達がグループごとにおやつ屋さんを出して、おやつ食べまくりの夢のような?パーティーなのです。

 ……ええ、大人は大変ですよ。

 夏休みは、指導員にとっても過酷な日々なわけで、学校が始まって、給食が始まるまでは、なかなか落ち着きません。
 ああ、大人だって、夏休みの打ち上げが……はい、それはそれで、ちゃんとやりますよ(笑)。