川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

人魚


 今日もお昼は給食。昨日の夕食と被ったけど、ししゃも好きなので、嬉しいです。ごちそう様でした。

 終了後、体調もろもろ考えて、いささか迷ったが池袋へ。
 野田地図「逆鱗」の当日券を入手するべく芸術劇場へ。当日券の発売は6時から。私が着いたのは4時近く。列は20人ほど。次に並んだ人は準備万端。折り畳みの小さな椅子を用意されてました。
 文庫本を読んでいたが、流石に、睡魔がやってくる。二日連続の5時半起きは、こたえる。6時まで、並んでいられるか?と思い始めたところに救世主登場!
 取りにくいチケット故に、入手方法をあれこれ手を打つことで、逆に余分に取れてしまう事もあるのかしらね。余分に取れてしまった一枚を、少し安くで譲っていただきました。S席、ありがたし。
 あのまま並んでいてもチケットは取れそうだったけど、疲れてしまって、肝心の公演に集中できなかったかも。ほんと、ありがたし。
 おかげで1階に新しく出来たパン屋さんといつものおにぎり屋さんで買い物して、座ってゆっくり出来ました。

 野田地図は、うん、やっぱり私は野田さんの舞台が好きだ。言葉、物語、そして身体表現。
 松たか子さんはもちろん素敵。でもね、今日わたしを泣かせたのは、阿部サダヲさんでしたよ。彼の最後のシーンが、もう、たまらない。そして、やっぱり銀粉蝶さん。ブリキの自発団のビデオを何度見ただろう。大好きな役者さんの一人。
 先日見た朗読劇でイラッとしたことの理由を改めて実感。モードが変わるから声が変わる。声が変わるからモードが変わる。上っ面の子供っぽい声とか男っぽい声にすることじゃないんだよな。
 野田さんの舞台に出て来る女性は、二面性を持つことが多い。清と濁、聖と邪、幼と成、老と若、静と動……。それを瞬時に替える力が求められる。時に、相反するものが同時に存在もする。その凄み。
 良い、舞台を見せていただきました。
 題材自体が、私が以前から気になっていたものでありました。いわゆる「人魚」も人魚で見立てていたものも。そこも、帰り道、余韻に揺さぶられ続けた理由かもしれません。