川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

忘れない時間

 

 コピー機、原稿の取り忘れにご注意下さい。
 うん、確かに原稿は確認した。そして、最後にコピーした5部を、うん、忘れてきたな。な~にをやってるんだか。
 うっかり者の私でも忘れることの無い日がやってくる。

 25年前の今頃、私は何も知らずに眠っていたんだな、と思う。
 翌日の高校での非常勤講師仕事の準備をして、加湿器がわりにホットプレートにお湯を張った古いお鍋を置いて。古くて底がガタガタになったお鍋は少し安定が悪かったのだが、あの日はいつになくカタカタとした揺れがおさまらなかったことを、鮮明に覚えている。押さえても、また揺れて、だから「あれ?」と思ったのだ。
 あの日以来、ユーミンの『あの日にかえりたい』は、私のなかでは青春ソングではなく、1月16日に帰りたいになってしまったな。
 17日、とにかく高校に行き、午後からの図面書きバイトに豊中市郷土資料室に行き。高速道路の橋脚が倒れていると言うのは、多分資料室でつけっぱなしのラジオからのニュースで知った。
 25年たっても、あの日の胸のざわつく感じはくっきりしている。

 まぁ、まさか、今度は横浜で東日本大震災にあうとは思わなかったけど。で、大阪戻って三度目の……って、そんなところ、二度あることはでなくていいのに。