川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

声を出す

 月に一度の朗読教室。先月の続きで宮沢賢治の『雪渡り』。宮沢賢治をテキストにすると、つい喋りすぎるな、私は。
 あの文章から、どう情景を読み取るのか。色、音、質感。
 声にすることを前提としているから、句読点をどう読むかもポイント。
 少し長いセンテンス。「ここは一気に読みたいよね」と言った文章の次に、更に長いセンテンス。
「ここは、どうしたらいいんでしょう?」
 と言う声に、じゃあ、考えてみましょうと投げてみる。生徒さんそれぞれに考えて読んでみて貰う。うん、この流れ、面白かったな。発見。
 私の読み方が絶対とも正解とも思わない。でも、この教室では、私がどんな風にテキストを読み込んで、解釈して読んでいるかを伝える場でいいんだな、と思う。声に出して読むことを楽しむ。声に出そうとすることでの発見。そのワクワクを伝えられたら。
 5月には公民分館での講座依頼も受けているので、その頃に読むと楽しいテキストも、探さないとね。

 充実の時間を過ごし、稽古へ。と、いい一日のはずが、残念なニュースも入って来る。……ま、まっきー……ああ……。