川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

チラシの折り込み(関西では挟み込みという)

 と言っても、新聞に入っているあれではなく、芝居を観に行くたびにもらうあれである。
 お茶祭り企画を立ち上げてから、あのいっせいにやる挟み込み作業に疑問を感じていた。チラシは大事。でも、本当にこの方法でいいのか?
 で、あちこちでその疑問を口にしてはいたのだけれど、あ、来たなと言う感じ。伊丹のAI・HALLで、こんな特別チラシが配られているらしい。

http://www6.ocn.ne.jp/~aihall/dance/takamine1.html


 (注)ここから、お茶祭り企画の現状も含めたいささか夢の無いお話が含まれてきます。観る側の方は、読まないほうが良いかと…。

 
 チラシは必要だと思っている。実際、お茶祭り企画を一から立ち上げたことで、お知り合い、DM客以外に、どこかで手にしたチラシで観に来て下さったお客様が確実に存在していることを実感した。だからこそ、その大切なチラシを無駄にするような使い方をしたくないのだ。

 現在、挟み込み作業に行くと、実際のチラシの数に対し集まっている人数が圧倒的に少ない。人手を出さないところは挟み込めませんと言いながら、バーター制度のおかげでこうなる。おまけに、その劇場における公演以外の企画や募集やフリーペーパーが入る。で、そういう劇場に限って、組まなければいけない部数が多い。もう、場合によっては、作業中にかなり悪〜い空気が漂っていたりする。そこで作業しているのは、まだ立ち上げたばかりだったり、小さかったりする、固定客の少ない劇団の人間で、まさに、チラシでその存在をアピールしたいと思っているところである。でも、そんな彼らのチラシは、膨大なチラシ束の後ろの方に遠慮しながら入れさせてもらっている。そんな構図が出来上がってしまっているのだ。

 だいたい、そういう劇団は人手も少ないわけだから、時間も無いし、作業負担はかなりきつい。うちもそうだ。お茶祭り企画は私の一人事務所な訳で、旗揚げのときは、毎週のように木〜土は挟み込み、一日に数箇所回ったり(一部は後挟みになるわけだ)、稽古もあるし、かなりきつかった。
 なので、去年の秋は少し手を変えた。お客様が見やすい置きチラシスペースを持っているところには、挟み込みに行かないことにしたのだ。で、劇場以外のカフェなどには、はがきチラシを置かせてもらったりもした。アリスの、各自時間のあるときに持ってきて挟み込んでいく、という方式も悪くは無い。あれは、助かった。それでもどうしようもなくて、人に頼んだりする場合もあるが、当然、最低限の交通費を支払う必要があるわけで、一人劇団はつらいよぉ、と毎日収支計算表を見て泣くと言う、実に夢の無いお話。

 既に、HEP HALLは完全置きチラシ制に移行している。本当に小さいところだとそのスペースも無いだろうから仕方が無いが、入場者数も多く、スペースのある劇場は、この際完全に置きチラシ制にしてもらえないだろうかと思う。(挟み込みチラシと置きチラシの併設だと、置きチラシは見てもらえない可能性がある。)せっかくのチラシがゴミになる、と言うストレスからも解放されるではないか。

 と、これ、弱小劇団がいくら言っても届かないのね。大きいところが言ってくれないと。でも、彼らは動かせる人数も居るし、バーター制の恩恵も受けているし、あまり不自由は感じてないのだろうな。

 とうことで、高嶺氏の提言のつづきとその効果に期待。AI・HALLの動きにも注目、なのである。