川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

お猿さん

ochamatsuri2008-03-22

 今日、横浜の自宅へ戻る。相方の分も含め一部は送ることにする。箱詰め完了、黒ネコに電話。思ったより早く、引取りに来てくれた。これで、明日の朝には受け取れるな。

 さて、戻る前に、天王寺で藍田マリンの初プロデュース『宮城野』を観に行く予定。ロクソドンタだから、早めに行ってビアンシュールで美味しいパンを食べるのも良いなと思ったのだが、ふと、外を見れば、なんとも気持ちの良いお天気。
 う〜ん、行けるかなぁ。間に合う、かなぁ。往復して家まで帰ってきて、横浜に戻るための荷物を持って出て、天王寺でロッカーに荷物を入れてロクソドンタへ、と言う時間を考えてみる。うん、何とかなりそうだ。よ〜し、予定変更!滝まで行ってこよう!

 住宅地を歩いて駅まで下りるのではなく、観光ホテルのところを通っていこうと家を出る。と、何やら住宅地には不釣合いな、旅行と思しき初老の男性の一団。

「すみません、この辺りに西江寺と言うのはありますか?」

 西江寺、確かにあります。別名聖天さん。秋には天狗祭りの行われる、氏神様のいらっしゃるところ。

 ・・・って、方向違ってますから〜。駅から東に行かなきゃ行けないところを西に出て、一生懸命坂を上ってこられたらしい。

 あらぁ。どのルートで説明しようかと思ったのだが、住宅地をもう一度下って行くより、私の行こうとしているルートで行くほうがいいわね。観光ホテルの展望エレベーターを使えば楽だし(歩いて下りるつもりだったのをプチ変更)。

「一緒に行きましょう!」

 なんでも、法事で熊本から来られたそうな。陽気な方々。ワイワイと賑やかにエレベーターに乗り込み、あそこが駅で、お寺はあっちで、上って来はったのはそっちと説明。あっという間に、滝道到着。はい、お寺はあちらでございます。手を振ってお別れ。
 思いがけず、おじ様方とのプチ遠足だったな。なんだか楽しい気分で滝に向かう。昆虫館の前を通ると「ヘラクレスの女の子がいます」と言う掲示。女の子、ねぇ・・・。

 さて、ここでお参り。弁才天様がいらっしゃるのだ。公演のことを思いつつ、手を合わせる。

 更に、ずんずん上って行く。お天気が良いので賑わっている。家族連れ、デート、ウォーキング、ランニング、犬の散歩。それぞれがそれぞれのスタイルで楽しめるのがここの良いところ。パンプスでも行けてしまえる、ほど良い距離が魅力だなぁ。それでも、スニーカーが良いとは思うけどね。
 やがて、近づく滝。おぉ、人がいっぱい。ちょうどお昼時。何を食べようかとのん気な事を考えながらふと見ると、滝の傍の展望休憩所の屋根にお猿さん。お、この時間に出てくるとは。そうか、お昼ご飯狙いか。と思っている間に、屋根から休憩所にもぐりこむ猿。悲鳴。あ〜やられたのね。ワイワイしているところを覗きに行く。あらま、お弁当丸ごとやられましたか。

 休憩所には、若者の団体がシートを広げて陣取っていたのだが、ふと見ると、その中の一人がトレーにチヂミか何かを乗せて、中年のご夫婦の下へ。
「お弁当取られはったんでしょ。これ、どうぞ。」

 さりげなく、気持ちのいい光景を見せてもらいました。

 いいお天気といい景色は、人の心を明るくやさしくしてくれます。