もの作りにあたって、常に変化は必要。一つ所に落ち着いてしまってはいけない。
で、それを意図的にやっていく、壊していく、攻めていく、と言うやり方はあるのだろうけれど、私の場合……なんて言うのかなぁ、がつがつ攻めて行かなくても、そろそろ必要だぞ、と感じ始める頃に、なんらかの変化と言うか刺激と言うか、がやって来るんだよなぁ。安定していたくてもさせてくれない状況がやってくるんだよぉ。
と、そんな事を語り合った昨夜でありました。
一昨日は、久しぶりにさと子さんとの時間。
『ヨル♪宮沢賢治』シリーズの出発となった『セロ弾きのゴーシュ』。さと子さんとのヴァージョン作りに着手です。色んな場で西川ちゃんとやってきた作品。愛着があり、彼女の作ってくれた音楽が自分の中にしっかり残っているだけに、それを越えるものを作り上げなくてはと言う不安と期待。その一歩、踏みだしてしまったのだ。武者震いです。
そして、私にとっては「宮沢賢治って好きになれない」と思ってしまったきっかけの作品である『ヨダカの星』。これにも取り組むことにしました。奇麗な景色で終わらせたくはない。賢治の言葉をそのままに、どう描くか。好きになれないと言うのは、それだけ気になっていると言う事なんだな、と改めて思うのでありました。
稽古終了後、戸塚の炉端のお店へ。ちょっとアルコールも入れつつ語らいのひと時。ラストオーダーに間に合う時間に、ぎりぎり相方も合流。しばし3人で語らい、さと子さんは終電へ。ちょっとゆっくりしてから、さて、と立ち上がると、あれ?私たちが最後でしたか。
支払い済ませてお店を出て歩き出したら、後ろからたくさんの声が
「ありがとうございました!」
びっくりして振り返ったら、うわぁ、店員さん総出でお見送りだぁ。これはラスト客へのお約束なんだろうか。酔いが醒めるよりも、テンションあがって回っちゃいました。
子供の遊び「だるまさんが転んだ」。最近は「はじめの一歩の〜こした」と踏み出さずにスタートするらしい。後で、使うんだとさ。ちょっと気に入らない。
やっぱり、「えいっ」と踏み出したいです。
はじめの第一歩、踏みだしました。