川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

お江戸気分

 うわぁ、あっという間に2月が逃げようとしている。
 そうそう、そんな2月はお江戸気分。

 新しくなった歌舞伎座に、ようやっと行く事が出来ました。
 トイレが良い。地下1階にたっぷり。しかも一方通行通り抜けと言う動線。うむうむ。いや、これ大事よ、ほんま。
 で、2月の演目。夜の部は、通し狂言『 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』つまりは白浪五人男。これを通しで見られるとは。
 弁天小僧と南郷 のやりとりが、なんとも小気味良いの。
 そう言えば、電柱がどんどん地下に埋められると、子ども達の荷物持ち、何を目印に交代するのかな、などとつい考えてしまったのは荷物持ちを、坊主にあったら交代と言う「坊主持ち」のシーン。楽しい掛け合いでした。
 回り舞台にがんどう返し。日本の舞台機構の楽しさ堪能。立ち回りもたっぷり。華やかに楽しい舞台でございました。

 太田記念美術館にも行きました。北斎の娘、お栄さんの描いた絵。夜の暗さと明かりのコントラスト。ため息が出る。父親の才を見て育ち、自らも絵筆を取り、北斎も認めた腕。
 ああ、もう、絵師と結婚したものの、夫の絵を鼻で笑ってしまうのも仕方が無いなぁ。で、離縁。いや、もう、その夫となった絵師殿も気の毒に思えるのでした。
 ボストン美術館にある彼女の作品が、9月に東京に来るそうなので、今から楽しみでもあります。