川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

北斎展・2

 ボストン美術館北斎作品。
 行って良かった、観れて良かった。ありがとうボストン美術館。よくぞ残してくれました。色がきれいだわ。保存状態の良さ。

 浮世絵に関して言えば、あれはチーム北斎だよな、と思ってしまう。
 あの絵を実際に彫り、色をつけて摺る、腕のいい彫師と摺師がいなければ出来なかった作品達。細かい線や空摺りとか、その技術にどきどきします。
 いやもちろん、構図や繊細な描写、遊び心。絵師北斎あってこそと言うのはもちろん。

 「諸国名橋奇覧 ゑちぜんふくいの橋」おお、この橋は知っているぞ。九十九橋。知らない人は何だろうと思うのだろうな。半分石造りで半分木造だったのよ。

 「富嶽三十六景 甲州三坂水面」夏の富士山らしき姿。でも、水面に映る逆さ富士は冠雪している。この感覚がいいなぁ。

 そして花鳥図「鷽と垂桜」 にドキリとする。青空の背景に桜。この色合いに覚えがある。
 ゴッホの作品の中で大好きな「花咲くアーモンドの枝」。弟テオの息子のために描いたと言う絵。アーモンドと桜は同じバラ科で似ている。そして背景の青の色。浮世絵を愛したゴッホ。もしかして、この作品もどこかで観ていたのかも。そんな想像をしたのでありました。

 いやぁ、楽しい楽しい。しかし、私が一番観たい作品は最終コーナー。さて、それは……続くっ!