川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

行ってらっしゃい



 新幹線から、綺麗な富士山が見えました。車内アナウンスが掛かるほどでした。写真を撮りながら、いつもなら、「見て〜」とカマコに送るのになぁと思ったのでした。



 カマコに会ってきました。ほっとしたような、童女のような顔でした。
 お棺に、お茶祭りのチラシを一枚、入れさせて貰いました。見に来てよ、と。
 出掛ける前、自宅でそのことを相方に言ったら「来るやろ。席、用意するか?」「ん〜、でも、小さな劇場で一席は厳しいから、どこかに写真を」「ミニチュアの椅子に小さい写真置いて、とか。それやったらピアノの上とかでも置けるやろ」うん、なにか、考えようね。

 あと、詩「出会い」をプリントしたものも入れさせて貰いました。せっかくだから、と胸元に置きなおして下さいました。

 お骨上げまでの食事の時間は、楽しく送ってほしいと言うカマコのために、献杯ではなく、あえて「乾杯」。飲むことも食べることも好きだったカマコを思って、飲んで食べて。闘病生活の中でも、ブログにはしばしば食べる話。思うように食べられなくて、くそ〜と悔しがったり、食べられたことを喜んだりしていたな。
 互いの知らないカマコを語り思い出を語るひと時。どなたか詩を詠んでもらえませんかと言うお父様のお言葉に甘えて、「出会い」を詠ませていただきました。
 実は、式の中で牧師さんの話されていたことと、「出会い」が、重なる部分があって、やっぱり、訃報からこっち、ずっとこの詩が頭の中にあったのは、そう言うことだったんだなぁと。だから、あの日プリンを買ったのも、やっぱり、カマコが呼んだんだな、と。

 みんなで「糸」を歌い、お骨上げをして、カマコが「来た人にあげて」と残していった、箱いっぱいの文房具や雑貨を、わいわい言いながら分け合って。見上げた夕方の近付く空が綺麗で。駅まであれこれ喋りながら歩いて、池袋までの小一時間の車内でもあれこれ喋って。と言うか、なんだこの、このままライブやりましょうかみたいな顔ぶれは。

 池袋駅で解散して(途中下車の人もいて)、それぞれがそれぞれの方向に……って、結局私は品川でご飯を食べる池上さん&めぐむちゃんに合流してご飯食べて、先に出発の二人を見送って、自分の乗る新幹線の時間に乗り場へ行ったら、途中下車していた奏子さんと再会。なんだこの、別れがたい思いを察したかのような展開は。
 なんか、カマコが近くでにこにこしてにやっとしている気がするよ。
 
 長い、一日でした。大切な一日でした。

 カマコ、またね。元気でね。