川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

かまむーちょ大作戦編

 ・・・と言うほどの作戦だったか?

 以前の日記にも書きましたが、かまむーちょは、神奈川大会の予選終了後に急遽結成されたチーム。

 住んでいる所、埼玉・座間・横浜。
 お年頃、高校3年生・高校3年生×2・高校3年生+二周り
 状況、受験生・公演前・仕事が・・・

 いったい、いつ練習をするんだ?どう考えても、本選までに3人が顔を揃えられるのは一回だけ。その中で出来る事はなんだろう。誰か一人の詩を選んで3人で読む?新たに作る?構成する?
 ・・・なんにしても、時間が無いや。各自で練習と言うのも無理がある。きっちり構成したものが練習不足でグダグダなのは眼も当てられない。ならば・・・

 一回だけの会合の日、一つの作戦を持って出掛ける。

 しかし、すべてをひっくり返すような事実が発覚。本選の日、高校生は試験中。試験の時間割発表はまだ。2限までならギリギリ間に合うが、3限までなら間に合わない。

 ・・・え?

 ・・・ええ〜!

 えっと、それはどうしよう。3限さぼる?いやいや、それはあかんよ。こっちも悪い大人にはなれません。ん〜、しかし、こればっかりは、運を天に任すしかないなぁ。取りあえずは、作戦会議だ。

 提案したのは、インプロのペーパーズを参考にして。

 それぞれの詩を適当にばら撒き、ランダムに拾っては読む。と言うのが基本。どうだろう?うん、試しにやってみよう。
 カラオケ屋のテーブルに、詩を広げる。お、さすが高校生。ノートだ。あ、面白いからその授業ノートも出そうよ。うんうん。

 やってみる。

 何か、楽しいぞ。それぞれの言葉を出す事が出来る。言葉を被せたり、輪唱してみたり。それぞれのセンスで即興で声を重ねる。うむ。

 じゃあ、どうやって始める?終わらせる?

 どうせなら、この年齢差を、バラバラな3人をちゃんと提示したい。

 エンディングのやり方だけは決める。タイマーで時間を見て、残り一分のところでエンディングに持って行く。よしよし。行けそうじゃん。


 かまむーちょの方針は決まった。あとは、本選に日を待つのみ。


 大人二人、カマコとむーのモチベーションを上げたのは、高校生まきんちょの存在。彼女は、2年前の神奈川大会を客席で見ていたのだそうな。で、「私も出る!」と心に決め、翌年の神奈川大会の本選に出場していたのだ。2年前、そう、私が神奈川チャンピオンになった大会。一回戦で当たったのはカマコ。そんな話を聞かされたら、もう、頑張るしかないでしょう。

 即製のチームには即製なりのやり方がある。お互いの言葉を楽しもう。


 そんな思いで、本選の日を迎えたのであった。



 あ、試験?無事、2限までと言うことになり、その報告を受けた時は「やったやった」と小躍りしたのでありました。