川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

詠んだ作品

 実は、中村さんの手話歌、最初が中島みゆき『糸』。詩の仲間、カマコゆかりの歌。
 そして中西さんがカバー曲として歌ったのが不可思議wonder boy『pellicule』。関東在住時、ライブの場で会ったことのある青年。
 若くして亡くなった二人の詩人を思い起こすことになった一夜。

 詠んだ作品。
「人生双六」「みにくい白鳥の子」「水の器」「こどく」「槌音の町」「余白」「似ているもの」

 「水の器」「こどく」「槌音の町」は、東日本大震災に関わる詩。横浜と言う地に住んでいて、地震の影響は大きかったけれど、ひどかったところの事を考えたら被害があったとは言えない。でも、電気は止まるし、スーパーからは物がなくなるし、放射線量は上がるし。日々、どこかざわざわして落ち着かなくて。大阪に帰省すると、どこかホッとしつつ、伝わらないもどかしさは、阪神淡路大震災の年の春に東京で一人暮らしをし始め、それはサリン事件の後で、震災のことは忘れられていたことのもどかしさにも似ていて。
 そんなざわついた心で、絆とか寄り添うと言う言葉にも違和感を感じ、結局私はこの、微妙な距離感の中でのざわつきを詩にするしかないんだな、と開き直って書き出したあの日からの詩。その中から、長めの枠を貰わないと詠みにくい長めの作品を(オープンマイクの5分枠では詠めないの)。

 ちなみに、6月28日は福井地震の日。夫のおじであったはずの青年が、福井の街から帰って来なかった日。

 亡き人達に、思いを馳せる一夜でありました。