川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

戯曲‣マンガ・朝ドラ

戯曲

 林英世さん主催の、戯曲を読んであれこれ言ってみよう会。今月の戯曲は、ピンク地底人3号「鎖骨に天使が眠っている」。読んだ戯曲で頭の中がうわぁ~ってなってます。
 相方、本日は在宅勤務。始まるまでに晩御飯にする算段。

 

マンガ

 くくくっ、これ、めっちゃ判る。小1と小6の違い。この時期の成長の仕方ってすごいなと思う。横浜の学童も大阪の学童も、6年生まで受け入れだったのが、楽しかったのよね。

magmix.jp

 

朝ドラ

 朝ドラ、現時点、良いなと思って見てます。
・子供時代を描く中で、主人公の将来につながるものがあちこちに散りばめられている。工作。空への思い。船を操縦する祖母の背中。お客様の時間を預かることの責任。物づくりの町、東大阪に戻ってきて知った、飛行機を作りたかった父の思い。凧に翼をつけて見たり、紙飛行機を作ろうとしたり、作る・創ることの積み重ね。ああ、色んな事が繋がって、大人の舞ちゃんになっていくのねと思わせてくれる。
・兎が死んだのは久留美ちゃんの所為じゃないと言ってもらえた時の久留美ちゃんの表情がなんとも良かったなぁ。硬い表情が少しずつ解れて、ほっとして、舞ちゃんとバイバイしてからのかみしめるような笑顔。そのころ、舞ちゃんも「ちゃんと言えた」と笑っている。
ポーカーフェイスを装いながら、久留美ちゃんがどれだけ不安で、学校に行くのが恐くなっていたのか。そんな諸々があの一瞬で伝わるシーンでした。
・「詩」の扱い。これが、もう、詩に関わる身としてとても嬉しい。小学生の貴司君が、古本屋でふと手に取った詩集を食い入るように読んでいる、「僕の言葉にできへん気持ちが言葉にして書いてある」。
 詩を、とても大切に扱ってくれている脚本と演出に、嬉しくなったのでした。……比べたくないけど、前作の中途半端な中原中也の使い方に憤っていたので、余計に……
 と言うことで、現時点、期待を持って観ている朝ドラです。
 ちなみに、私が詩を書きだしたのは小学生だけれど、貴司君のような経験をしたのは中学の時の模擬試験。試験問題になっていた、新川和江さんの「記事にならない事件」。テストであることを忘れて、この詩人の名前を憶えておかなければ、となりました。その後、本屋さんへ。「選集 新川和江詩集」。初めて自分で買った詩集でした。

畑の恵み

ササゲ豆変化

・ササゲ豆を並べてみる。青鞘(夏はもっぱらこれを食べてました)、豆が育って枯れてきて、中の黒い豆を収穫。お赤飯の小豆の代わりになります。

 

紫蘇の実

 

・シソの実、二回目の収穫。佃煮にしました。あと、塩漬けも。

 

むかごご飯

 

・むかご豊作。むかごご飯にするぐらい採れたのでした。

テーマはなんですか

 まつもと演劇祭の全国地域劇団映像館を観に行ったかたはどれくらいいらっしゃるのかしら?
 現地に行けなかった分、ソワソワする。
 ソワソワしながら、京都へ。即興ライブ、「テーマはなんですか?」へ。

 病み上がり途上の主催choriさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
 3回やって3回とも、言葉での表現に。芝居や身体表現に振らなかったのは何故かな?などとも考えつつ。
 そして、その3回に共通して子供の姿が現れたのは、今の自分の意識の現れか。

 

 ザレさんからフライヤー。おお、GOMESSさんだぁ。
 梅酒飲むつもりが「こんなのあるよ」と薦められて桃のお酒。激しく、桃でした。うっかり子供が口にしたら危ないやつ。濃厚な桃ジュース状態。

 それにしても、秋の花粉症め。落ち着いたと思ったのに、再び。
  朝からくしゃみ爆裂で、滝花水。おかげで声も不調。
  困った時の小青竜湯、服用して出掛けたのでした。VOXhallに着いてもまだぐずっていたが、なんとか落ち着いてくれて、ほっとする。終わって大阪に戻ってきてまたぐずぐす、くしゃみ爆裂。ハナノア~出動。で、なんとか落ち着いてきて就寝。いやはや。

手話裁判劇「テロ」

インプットな時間が続いている今月。

 KAVCで観てきた手話裁判劇『テロ』のことも。
 これは、表現方法としての面白さと作品としての面白さと。
 ということで、まずは表現方法として。
 手話劇。手話の役者と声の役者との二人一役が基本。この形は、2009年に、大橋ひろえさんプロデュースの「ヴァギナ・モノローグス」でも見ていて、とにかく面白かったことを覚えている。手話と声、どっちが主役と言うのではなく、どんどん混然としていく。声を手話で通訳しているのでも、手話を声で通訳しているのでもない。手話と声でひとつの表現となっている。手話劇と言うジャンルとして成立して良いのではないかと思う。あ、この前NHKでやってた手話怪談も面白かったな、というのを思い出す。表現として魅力的なのだ。
 これって、手話はクリアに見えていないといけないし、無駄な動き・表現を排除しつつ、舞台表現の面白さをって、役者の身体能力が問われる表現形式だとも思う。まっすぐ舞台に立つ役者の美しさ。
 終始ワクワクしておりました。文楽とかク・ナウカが好きな自分の好みを再認識。

 そして、作品について。
 こちらは、ワクワクどころか、はなはだ、きつい。裁判劇。
 テロリストにハイジャックされ、7万人の観衆のいるサッカースタジアムに突っ込もうとする飛行機。これを独断で撃墜した空軍少佐が裁判にかけられる。乗客乗員164人を殺し、観衆7万人を救った彼は、有罪か無罪か。
  二部構成。第一部での裁判、弁護人と検察官、証人のやりとりを見守る観客には赤と黒のコインが渡されている。そう、判断するのは私たち観客(参審員の皆様と呼ばれる)。第1部が終わって休憩の間に投票。その結果で第2部が上演される。
 結果としては私の回は有罪判決(95対74)。無罪だったらどんな判決文が読まれたのか。というか、これ、日本では有罪率が高いのだそうな。まぁ、この、有罪か無罪かって2択もどうなんだとは、裁判員制度を見ていても思うけど。
 それはそれとして。
 あのまま飛行機がスタジアムに突っ込んでいたら、それはそれで、少佐は世間からバッシングされるだろうな。いずれにせよ、彼は一生、重荷を負うことになる。むしろこれは、避難誘導の措置を取らなかった上の人間たちの罪が問われるべきではないのか?なぜ、現場の、最前線の、その一人にすべてを負わせるのだ?そもそものこの裁判の理不尽さに異議申し立てをしたくなってしまった。
 少佐自身が、こうしたテロを想定した法の制定に「無辜の民を殺してはならない」としてストップがかかったことに対してのNOと言う意志があり、自分自身の信念のもとでの行為の頑なさがあるのだが、その彼の中の揺らぎが見えるシーンがあった。一瞬のその背中。信念でもって支えれれていた、自分は間違ったことはしていないと言う思いが揺らいだ瞬間。7万人を救ったと言うことに支えれていた彼に、164人を殺した重さがのしかかった瞬間に見えた。だからこそ、それ以上に彼に罪を負わせることは出来ないと私は思ってしまったのでした。
 あと、判決文で述べられた判例はちと納得できず。やっぱり、無罪判決バージョンが気になります。

岡本太郎展(写真メイン)

閉幕直前に滑り込んだ岡本太郎展あれこれ。

猫とトらやん

 以前出演した阪大博物館の森本薫研究公演の稽古場所が、お隣の阪大中之島センター。あの頃はまだ空き地で「美術館建設予定地」の看板が立ってたなぁ。

 まずは、ヤノベケンジさんのシップスキャットとご対面。ジャイアント・トらやんはお久しぶり。

アプローチする段階でドキドキする
映り込み自撮り

 ヘルメットの耳に耳が入ってないよ、と猫好き友人よりつっこみ(笑)


中之島センターと。母校とヤノベケンジさんのコラボ、と浮かれる

にゃあ~

太郎とトらやん
禍々しくなってしまった。/ここにいるよ

ピックアップ・その1

 思い返すと、けっこう、追っかけてるな、岡本太郎太陽の塔。青山のアトリエも川崎の美術館も行ってる。明日の神話ももちろん観に行ってる。大学卒業して最初の非常勤講師勤務先が万博公園近く、3年間(+バイト)働いたみんぱくは、もちろん太陽の塔の足元。
 あ、「詩のボクシング」全国大会に出たとき、一回戦落ちだったけど、私への1票を入れてくれたのが岡本敏子さんだったのは、今も大事な思い出。
 てことで、中之島美術館に入館して会場に入るまでにすでに浮足立ってました。
 撮影オッケーの会場。でも、撮ることに夢中にならないようにと自戒しながら。でも、結構撮ってた。

モチーフは父・岡本一平らしい / 陶芸作品、花器。これは後ろ側
下にも上にも、なんかいる

坐ることを拒否する椅子は、なぜか座りたくなる。


跳ぶ / 千手

 千手、私はこれ、骨盤に見えるのです。

河童・手 / 水差し男爵

 好き、と思ったら「河童」だった。水差し男爵はお家に欲しいです。

バッファローズ。黒牛さんは可愛すぎて不採用
太陽の塔が、太陽の塔になるまでの軌跡

太陽の塔と……

ノン。拒むこの像に込めた思い。

ピックアップ・その2

 なぜ、こんなにこの人に惹きつけられるのだろうと考えながら。
 民族学の影響、縄文土器や祭り、賑やかで孤独、饒舌で無口、未来と過去を見つめる目。

夜明け / 予感

「予感」の右側の樹、私には紅白梅図の紅梅っぽく見えたんだなぁ。

縄文人

金属っぽく見えたけど、「これFRPやで」とキャプションチェックしているのは相方。さすがです。

河童、正面から

たまらん、やっぱり好き。

反戦メッセージ広告への揮毫

カーニバルプラザのロゴも太郎さんだったのね

懐かしい。おデート時代の思い出の場所でもある。お店の人が撮ってくれた2ショットポラロイド写真は、色あせてるけど今も、お店のロゴ入り紙製のフォトスタンドに入ってます。

か、可愛い
死後、アトリエに残されていた作品群

 人が居なかったら踊ってるな、これは。「踊りたい。すっごい踊りたい」と自分の中の衝動を口に出して、なだめる。

「動物」ビフォーアフター

 調査の結果、自分の作品に上描き、描き直していたらしい。え?それって、出版した本に赤入れしてる宮沢賢治を思い起こさせるんですけど。

午後の陽

 温かな作品。墓碑でもある。

 

2ショット集

タローマンもいました

 まんまとNHKに乗せられた気もする。
 
 興奮しまくりで、色々クールダウンが必要……って、このあとに桑原滝弥さんの出版記念ライブだったんだから、もう、全然クールダウン出来ない一日でした。