川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

怪しい呪

 別に、ハーレムおじさんを擁護するわけではない。ただ、オウムのときも思ったのだが、見慣れぬ宗教的行為は排除しようとする感覚はいかがなものかと思うのだな。

 オウムのときも今回も、周辺住民はマイクを向けられると

「(変な)呪文を唱えてた」
「(怪しげな)お経を唱えてた」

 きらびやかな袈裟をまとった坊主頭の後ろに集まって、お経を唱えている姿とどこが違うのだ?祝詞を唱えるのとなにが違うのだ?賛美歌だったらいいのか?ゴスペル調だったら受け入れるの?
 自分は普通で、自分の知らないことは変なこと、という安易な発想で他者を排除する感覚は、危なくないか?と思うのだ。


 芝居の稽古なんて、ほとんど怪しげよね。奇声を発したり、不自然なポーズをしたり、くねくねと踊ったり。
 黒テントの学校にいた頃。声と体の鍛錬のひとつに真言となえながら五体投地、というのがあった。ジャージを着た若者が輪になってやっている姿(時には講師が太鼓でリズムをつける)は、相当、怪しい…。

 時は、オウムによるサリン事件のあった年。

「これって、通報されませんかね?」
「あぁ、調べに来てたみたいよ。」

 …すでに、通報されてたですか…