川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

仕事考 

 某予備校に、採点の仕事に行っている。過日、仕事を受け取りに行った際「出来るだけ自分の判断でやってね。」と言われた。う〜ん、予備校としての方針がどこまでを許容範囲としているのかが判らないから、電話やメールで問い合わせているのだが。というか、以前やっていたときは、むしろ、ちゃんと聞いてきてください、と言うスタンスだった気がするのだが…。
 まぁ、こっちに十年近くブランクがあるから、その間に方針が変わった部分とかもあるんだろうな。と、そこまでは納得する。
 でも、更に言われたのが
「僕、夏休みに入るしね。どうせいないから。」
 それは、理由としてどうだろう?いや、休みは労働者としての正当な権利か?

 子供の頃、夏休みは家族旅行が定番となっていた。父が医者である、というだけで「お休みは海外とか行くんでしょ〜。」とわけのわからないことを言われることも多かったが、父は勤務医である。海外に行くのは学会の時だけ。ほんの数日間の家族旅行でも、国内であれ海を越えることは滅多になかった。
 それは、いつ呼び戻されるか判らないから。旅行先、連絡先は、すべて申告して出かける。国内で海を越えての家族旅行は、沖縄が一回(淡路島は、定年近い頃だったかな。)。この時も、台風が近付いているということで、予定を一日早く切り上げて帰宅。子供たちは、不平たらたら〜とはいかんのだな。そのあたりは、「お父さん優先」をキッチリ躾けられていた。

 医者として、公務員として、当然のこと。

 ではあるだろう。だが、そういう父の背中を見て、仕事とはそういうものだと思ってきたためか、仕事に手を抜くような発言には疑問を覚えてしまうのだ。いいんですか?

 いや、まぁ、採点官としてしっかりしろ、と言うことではあったのだと思うのだが。 なまじ、高校で教えていると、自分の作った試験での基準と、受験の為の基準がわからなくなるんですよ〜、と言い訳をしておこう。


*オマケ*
採点していた問題の中に、江戸時代のある習慣について文章で答えさせるものがあった。苦し紛れに色々書いているのが、けっこう笑える。一番笑ったのが、文末が「〜しなさる」となっているもの。いや、確かに江戸っぽいけど。