川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

恵比寿で、虫(むいむい)

ochamatsuri2008-08-01

 昨日の新宿での公演を観た後は、青年座で朗読劇を観ようかと思っていたのだ。「人類館」ひとり語り。ヘビーなことは想像される。
 はっきり言ってだな、一人芝居系を一日に2本は、きついだろう、とは思っていたのだ。だから、迷っていた。一本目が長めだったことと冷房がきつかったことで、かなりダウン気味。当日券だと座布団席らしいし。う〜ん。
 と、悩んだ挙句、青年座は断念。

 でもって、断念した場合は、仕事の後で写真美術館に行くと言っていた相方に合流しようと言う段取りになっていたのである。
 相方は写真好き。写真美術館は、お気に入りスポットになっているらしい。木・金は開館時間が延長されているので、仕事帰りに寄るらしい。これは、今回の転勤の良かったところ。前の職場では、仕事の後にどこか寄ると言うのは無理だったもの。

 さて、今開催されているのは『昆虫4億年の旅』今森光彦さんの写真展である。この前出掛けた時にチラシを見て、「これは行きたい!」と思っていたのだ。
 格別、昆虫好きだったわけではない。昆虫図鑑の表紙が「びっしりスズメバチ」の写真だったので、怖くて触れなかったぐらいだ。それでも、やっぱり虫取り網で蝉を取り、トンボの前では指を出したりクルクルしたり、庭ではねるバッタを追いかけたりしていた子供時代。昆虫館と言うすばらしい施設があるような、大阪の昆虫の宝庫で育ったわけで、やはり、「むいむい」(これ、大阪弁ですか?)は身近でワクワクする存在。

 楽しかった!もう、虫嫌いの人には悪いけど。アップでカメラ目線(いや、威嚇してるんだと思うが)の写真も、宝石のような卵の写真も、とても愛おしくなるのである。
 館内は、いつになくざわめいている。「写真展と言うより、やはりこれは、昆虫展なんやな。」とは相方の弁。うん、そうやね。子供に帰っている人、今まで知らなかった虫の姿に素直に驚く人、思いがけない生態に笑いがこみ上げる人、色んなワクワクドキドキが、そこここで広がっていたのである。
 ゆるやかに、軽やかに、楽しいひと時でありました。


 ファーブル昆虫記の愛読者は、圧倒的に日本人なんだそうだ。あはは、うちにもあったぞ。
 虫の声、ヨーロッパでは悪魔の声だったり騒音だったりするそうで、さて、日伊合作の我が甥っ子はどうなんだろう。いや、昆虫館は楽しんでいたはずだ。あー、会いたいなぁ。
 実は、今、大阪の実家に姉貴が里帰りしている。当然、甥っ子も一緒。会いに帰りたかったのだが、どうにもスケジュールが合わない。無理して日帰りとか一泊とか出来なくも無いが、そうでなくても予定の多い夏。無茶をすると、ダウン&アトピー悪化。今回は、電話で我慢。・・・って、ボディランゲージが出来ないから、電話じゃ難しいってば・・・(泣)。
 と言うことで、ミュージアムショップで見つけた、トンボの写真の葉書を送る事にする。メッセージは日本語。無理して変なイタリア語を書いたりすると、かえって良くないなと思うので(姉貴に怒られそうや)。ま、姉貴が訳してくれるであろう。

 来年こそは、こっちから会いに行くぞ!と決意の叔母馬鹿なのである。