川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

ちょっと、嵐

 昨日は、嵐であった。家の外と、私の中と。

 留守明けで、買い物や洗濯に勤しみたいのに、台風。雨は激しく無いのだが、風がきつい。びょ〜びょ〜言ってる。相方は無事に帰って来れるのだろうか。玄関のドアから隙間風・・・大丈夫か?このマンション・・・ そんな思いに駆られていた、昨日。

 選挙の速報は、車の中でラジオで聞いていた。なかなか面白かった。テレビの速報は色んな情報が一つの画面に出ていて、漫然と垂れ流されている情報、同じ映像、代わり映えのしないコメントになってしまうのだが、ラジオは、流せるマイクは一つしかない訳で、随時割り込みが入ったりなんだり、それをさばきながら進行して行くのが、なかなか面白うございました。
 とは言え、いつも思うのだが、投票は終わっているのだから何をどう騒ごうと結果は同じ。静かに結果が出るのを待ってはいかんのか?

 それにしても、この結果。いや、結果がじゃないな。ここからスタートな訳で、これからが大変なのだと思う。・・・当選した人はもちろんだけれど、私たちの暮らしが。どう言う方向に動いていくのか。




 
 ところで最近、アトピー関連のニュースが続く。焼身自殺をした少年のこと、実はステロイドが入っていたクリームのこと、そのクリームの宣伝のために社員が自作自演で体験談をネットに書き込んでいたこと。
 昔から較べたら、本当に楽になった私の体は、それでも、夏にはどうしても悪化する(と言っても、日常生活が激しく困難になる所までは行って無いが)。そんな中で目にしたこれらのニュースには、気持ちが沈んでしまう。


 以下、不快な言葉が続きます。マイナスモードが嫌な人は、スルーね。

























「水栽培のジャガイモに出来たぶつぶつは、川島のがうつった?!」(小学校時代の壁新聞)
「川島と手ぇ繋ぐの嫌や。」(運動会のダンスの練習中に言われた)
「大人になったら治るんでしょ?」(大人になってからの再発は、えらいきついのです。)
「これ、いいのよ。」(いきなりクリームを塗りつけようとしたドラッグストアの販売員)
「あなたの血を清めます。」(某宗教)
「ねぇ、この前教えたテレビでやってた薬草のお風呂試した?」「なんですぐ試さないの?治す気無いんじゃん。」(又聞きの情報だけで、どうしろと?ってか、それが肌に合わずに悪化したら、どうしてくれる)
「治せないなら、役者じゃないよ。」(・・・)
「○○さんはこれで治ったんだから!」(私は○○さんじゃない)
「薬ですぐ治るんやろ。」(入院している状態の人間を見舞いに来てニコニコと・・・)
ステロイドなんか使っちゃ駄目だよ。」「何で使うの?」(ステロイドを全く使わずにいたら、それはそれで大変な事に・・・)
「新しい薬が出来たってニュースで言ってたじゃない」(まだ、治験段階。)
「お化粧でごまかせるでしょ。」(化粧どころか、薬すら塗れない状態)
「・・・」(薬の影響で集中力が無く、ぼ〜っと店内をうろつく私の後ろを付回していた店員。財布を出そうと鞄を探った瞬間最接近されて、疑われている事に気が付きました)
「これから結婚とか考えると、ねぇ、大変でしょ。」(自分の娘の受けた治療法を薦めようとした見知らぬ女性。結婚していると知ると、急にテンションが下がっていった。)
「治す気が無いから掻くんでしょ。」(夜は両手を縛って寝てますが、何か?)
「ええ〜、ひどいねぇ。」(私的には、かなり落ち着いていたのですが)
「ワッセワッセ」(剥落した私の皮膚片を、蟻さんが列を作って運んでました。・・・気絶しかけた)








 あはは、暗い思い出が次々と。いや、まぁ、今なら笑い話に出来るけど。今だから、周囲の反応も、まぁ、仕方が無いよなぁと思えるけど(子供が怯えるのとか、しゃあないよね。リアルお岩さんだったから)。でもね、真っ最中の人には笑い事じゃあない。一歩間違えば、私も向こうに飛んでいたかもしれない。あの時の感じは、今でも覚えてる。

 もしも、身近にアトピーの人が居たら、どうか、追い詰めないで下さい。あの痒みは、判断力や集中力を失わせます。薬を飲んでいると、ものすごい眠気に襲われます。もしも何かを薦めるなら、まずはしっかりと確認してからにして下さい。あれ試した?と問い詰めないで下さい。代わらず友で居続けてください。たまには愚痴を聞いてあげて下さい。たまには、アトピーでも大丈夫そうな(人それぞれ違うけど)遊びに誘ってあげて下さい。子供がアトピーのお母さんのことも責めないで下さい。


 
 友人の家に集まった時の事。入浴、薬の塗布、さらし巻き・・・諸々があるため(家族にサポートしてもらってた)、外泊は出来なかった私に「薬ぐらい塗ったげるから、次は泊まって行き。」と帰り際に言ってくれた友人。実際のとこ、夜更かしとか寝具とか、その他にも問題はあるから無理だったのだけど、迷い無く、当たり前のように言ってくれた言葉は、涙が出そうだった。何より、あれこれ気を使わなくてはいけない私を誘ってくれること、一緒に居ようとしてくれる事が、もうね、ほんまに嬉しかったのだ。

 そういうこと。ほんの、ちょっとした支えなのだ。メンタルな面での影響も強いのがアトピー。精神的な状況が楽になるだけでも、随分違うのです。


 まぁ、アトピーに限らず、だろうけどね。