無事、かどうかは判らねど、公演終了。ありがとうございました。
いやぁ、もう、どうなるかと思いましたよ。
もともと、岸田理生さんの作品とはご縁の無かった私。去年もそうだったけど、私が出てええんですか?となってしまう。アゴラでの、お客様も交えての打ち上げではアウェー感・・・。
稽古に馴染むのも、時間が掛かるのです。緊張するし。・・・そうは見えなくとも、内心は、ね・・・。
と言う事はともかくとして、色々波乱があったのでした。
まず、稽古が始まったばかりの頃に、出演者の一人が御病気のため、降板。
直後に、私は相方の父上の緊急入院&手術。福井は遠いよ〜。
稽古は続く。
もとの台本を解体、再構築。この作業がなかなか進まず、ようやっと形が決まったのが直前の日曜日。よし、この形で詰めて行くのだ!と稽古場に向った月曜日・・・
緊急入院で役者が一名、降板。
え?
本番まであと何日?
ってか、私の夫をするはずだった人なんですが・・・。
驚きのあまり、感覚が麻痺してしまったらしく、ただ呆然。
いや、誰よりも呆然としたのは演出の千賀さんでしょう。普通に役を振って台詞を覚えて、と言う芝居ではない。もともと4人芝居だった台本。一つの役を二人、三人でやったり、他の芝居のシーンが入ったり、即興のシーンがあったり。象徴的にやってたり。単純に代役を見つければいいと言うものではない。いや、そもそも、この直前で、誰が入れると言うのだ?
大波乱の中、出された結論は、構成を変えると言うこと。結果として、想定外に台詞の増えてしまった舞踏家さん達。ものすごい集中力で台詞を覚えて行く様に、ドキドキしてしまいました。
The show must go on.
続けるしかない。本番直前に捻挫してしまった時よりも、ずっと強く、この言葉を思いました。
個人的には、「妻」と言う役。「もっと色っぽく」と言われる度に、周りを見渡してしまいました。どこに落としてきたんでしょう?そもそも無い袖なのかしら。どうすれば作れるの?えらい課題を与えられた日々でありました。
しかし、ポエトリー関係の皆様、惜しい物を見逃しましたね〜。
私とZULUさんが手を取り合ってクルクル踊ってる所なんぞ、もう見られませんよ。その耳もとに向って「あなた」と囁いているシチュエーション。ええ、ええ、役者にあるまじきとでも何とでも言ってくれ。最初は大いに照れまくって、内心、芝居どころじゃ無かったわよっ。
色んな事がありました。びっくりするくらい濃厚な一週間。終わってみれば、楽しくて、良い経験をいたしました。
場に慣れず、どうしよう、どうしたらいい?となっている私を受け止めてくれた共演者の皆様に、観に来てくださった皆様に、あっちこっちで支えてくださった方々に、心より、感謝、であります。
さ〜て、たっぷり休んでしまった学童仕事に復帰ですよ〜。