川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

2011年12月の詩

 昨日は、Poe-Triでした。
 毎月第1水曜日に開催される、ポエトリーリーディングライブ。

 出演者は、まずは、山崎みふゆさん。最初、ちょっと緊張してはる?と思ったけど、少しずつステージでの居ずまいを見つけた感じで、柔らかく、オープニングを飾る。
 続いて、犬山猫さん。短歌「バカの二文字」シリーズは、もう、何度聞いても楽しいぞ〜。新作も素敵。
 渡ひろこさんは、大人の雰囲気。後半で疲れが…とおっしゃってる姿すら、大人のムード。
 主宰の大島氏は久しぶりの動物もの。ほのぼのと、恐怖と、しみじみと…。


 さて、オープンマイクは…もう、♪朗読リーダーあしゅりん♪に持っていかれましたな(笑)。

 私は、二編詠みました。
 まずは去年の12月に詠んだ「贈り物の件」。ん〜、今まで12月の定番は「三角の詩」だったのだけど、季節もの定番詩が増えてしまった。来年の12月はどっちを詠もう?と鬼が笑う妄想。
 もう一遍は、これは、詩なのかと言う思いはある。あまりに、そのまんまの、思いをそのまま口にしただけ。でも、今、限定の言葉だから。ここに、置いておこうと思う。
 

「2011年12月の詩」
十二月は振り返る月
一年を振り返る
だから、
ちゃんと、
振りかえろう
確かにあった
今年のお正月
行き交った、
ハガキやメール
おめでとう
アケオメコトヨロ
跳ねるウサギ
家族写真
年賀状だけのやりとりが
もう十数年続いている
大切な友
今年こそ会おうねの
今年も、の一筆
確かにあった
晴れやかな新年の日々
心新たに
初詣
何を願った?
どんな決意をした?
おみくじ、どうやった?
お雑煮
お節
七草粥
鏡開き
ハガキのお年玉番号チェックして
一月は行く
逃げる二月、
を迎え撃つ
豆まき
太巻き寿司の丸かぶり
大阪人やからねぇ、ちゃんと自分でこさえたよ
あれ?恵方ってどっちやったっけ?
もう忘れとるわ
チョコレートはお忘れなく
…せやけどホワイトデーは忘れられるんやろうなぁ
まぁ、毎年の事やし〜
こっちも二月の誕生日祝いとごっちゃで渡しとるし〜
ま、ええか
春の兆しを感じながら
小さな雛人形
桃の花
心躍る三月
確かにあった

呑気にのどかに心楽しかった時間、
も、確かにあったのだよ
ちゃんと振りかえろう


また今度ね
と言って
それきりになってしまう事があるのだと
実感してしまったね
大切な事は
先延ばしにしちゃいけないと
知ってしまったね
自分にとって大事なもの
思わず見えた
相手の本性
己の欺瞞
きっつい事もちゃんと振り返って


十二月は迎える月
新たなる年を迎える
だから、
ちゃんと、
迎えるために

「良いお年を」
これほどに、
この軽やかな言葉が
これほどに、
重みを持つ

ちゃんと言おう
この月に会う友に
この次も会うために
「良いお年を」「良いお年を」

来年会ったら
ちゃんと言おう
会えないなら、
ハガキに電話にメールに乗せて
「あけましておめでとう」
今、この言葉を口にする、
苦さ、重さ、覚悟


「あけましておめでとう、今年もよろしく、良い年でありますように」


ここは、
言霊の幸ふ国
言葉で呼び込む、