川島むーのお茶祭り日記

お茶祭り企画代表、川島むーの心に映り行くよしなし事を、あれこれと

楽日

 無事、第2劇場『帰れた?』の公演終了。

 今回の公演は、…結果としてとても楽しいものとなった。

 稽古の段階では、実は、皆どこかで不安を抱えていたような気がする。シーンの切り替わりが早く、出たと思ったら引っ込む。これは、コントなのだろうか。「芝居をやってる」という実感が持てない。おまけに、演出である座長が諸々の事情で、稽古場に腰を落ち着けることが出来ず、役者達がとらえどころの無い思いと時間を抱えることになり…。と、そんな空気を感じていた。台本は完成したものの、着陸地点はこれであってるの?
 一週間前の通し稽古。毎度、この時期に観に来てアドバイスをしていくSさん。彼の指摘なども受け、台本の一部に修正が入る。このあたりから、何かが動き出した。
 で、ホール入り。お客様を前にして、芝居がきちんと立ち上がっていくのが見えた。あほらしさ一杯の台本の世界が、ちゃんと成立している。稽古場との変わりようをここまで感じたのは久しぶり。袖で控えていてもドキドキしてしまった。

 なんだか、台本に書かれていないサイドストーリーにも気がついてしまったし。とみっちに確認したら、やっぱりそうだった。う〜ん、そうかぁ。
  
 ということで、打ち上げでは、皆さん、いい顔をしていたと思うのである。ま、打ち上げで最高に盛り上がったのは、A山さんがしっかり準備してくれていた替え歌「座長」の大合唱だけど。稽古場に来ない座長への思いを森山直太朗の「さくら」の替え歌で。

 あの稽古場の停滞した空気をほぐしたのは、この歌。「歌作ってしもたんやけど〜」と言う彼の替え歌に、一気に盛り上がり、「ちゃんと完成して打ち上げで歌うんや!それまで座長には秘密や!」となっていたのである。練り直された歌詞は、さらに素晴らしいものとなり、大爆笑。

 「ええ歌や〜」と歌詞を書いたコピーを持って帰る座長。す、少しは反省しているのか?まったく〜。   


 

 大事なことを最後に。
 観に来て下さった方々、来れなかったけれど応援してくださった方々、本当にありがとうございました。心より感謝!であります。